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2018.06.24

様々な思いが込められた上田電鉄7200系最終列車の物語

昼間の塩田平を快走する7200系。

 上田電鉄7200系は、ついに“ラストイニング”を迎えた。その模様もお伝えしよう。

■夜も一生けんめい

 7200系ラストランは、上田20時54分発の下之郷行きが最終列車となる。上田駅の改札付近では、9人のレールファンとメディアが7200系最終列車を待つ。嵐の前の静けさだ。

 20時36分発別所温泉行きが23人の乗客を乗せ、定刻通りに発車した。すると、ホームで7200系を待つ人は17人に増える。駅員は黄色い線を越えての撮影、フラッシュ撮影などを御遠慮するよう、乗客に伝える。

ついに最後のときを迎える。

 20時40分、ついに7200系最終列車の下之郷行きが入線、コンプレッサー音を響かせる。7200系上り最終列車とあってか、2両編成の車内はレールファンが多く、立客も発生していた。ほとんどが折り返し乗車で、7200系の最後を見届ける。

「20時54分発、7200系最後の列車となります、下之郷行きとなります。1993年の運行から、25年に渡る御乗車、御愛顧いただき、誠にありがとうございました」

 駅員が7200系最後の列車を強調したアナウンスは、まるでねぎらいの言葉を兼ねたように聞こえた。1986年10月1日に架線電圧を直流750ボルトから1500ボルトに昇圧した際、元東急の初代5000系及び5200系を導入した。しかし、非冷房が響いたのか、わずか7年で7200系に置き換え。冷房つき車両の導入により、乗客に快適な空間を提供した。

 そして、後年は2編成を『まるまどりーむ号』にリニューアルさせ、別所線の伝統、丸窓をよみがえらせた。上田電鉄にとって、7200系は“偉大な車両”なのだろう。

「お客様に御案内いたします。これより、7200系、最後の運転を記念いたしまして、別所温泉駅、観光駅長の原田様より、運転士に花束の贈呈を行ないます。撮影の準備のほうは、よろしいでしょうか」

花束贈呈。

 レールファンらが撮影に夢中になっていると、駅員からサプライズ放送が流れた。ホームの上田方先頭車で、観光駅長の原田直美さんが運転士に花束を贈呈する。2人とも“モデル”に不慣れなのか、それとも知らない人たちに撮られることがほとんどないからか、表情が硬い。

 時間をかけた花束贈呈が終わると、乗客らが拍手を贈る。そして、大役を終えた2人は、下之郷行きに乗務する。上田電鉄によると、この日、原田さんは休暇だったが、本人の希望で参加したそうだ。“7200系の最後を目に焼きつけたい”という想いが強かったのだろう。

「この電車は、7255編成、最後の下之郷行きの電車です。20時54分発、7255号車によります、最後の下之郷行きです。発車まで、3分ほどお待ちください」

 7200系最終列車も車掌が乗務。いよいよ発車が近づいてゆく。

「お待たせいたしました。まもなく、20時54分発、7200系最後の運行となります、下之郷行き、発車いたします。

 1993年の運行から、25年間にわたり、お客様に大変御愛顧いただき、まことにありがとうございました」

「お待たせいたしました。20時54分発、7255号車によります、最後の下之郷行き、まもなく発車をいたします」

 駅員が発車を知らせると、続いて車掌も放送。7200系最終列車が、始発駅を旅立つときが来た。

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