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ラストランに密着!丸窓が愛らしい上田電鉄7200系フォーエヴァー

2018.06.23

 上田交通時代の1993年5月28日に営業運転を開始した上田電鉄7200系(元東京急行電鉄7200系)が、2018年5月12日に引退した。最後まで残った7200系7255編成まるまどりーむ号(以下、7200系)の雄姿を追ってみた。

■高架の丸窓

 上田電鉄別所線の始発駅は、海抜445.7メートルの上田。JR東日本北陸新幹線、しなの鉄道が集う交通の要衝である。別所線の駅は、ローカル私鉄では珍しい高架駅で、ホームは1面1線のみ。日中は駅構内を消灯し、経費節減に努めている。

 構内は、企画きっぷの宣伝、当日運行する車両の発車時刻表、写真の販売(1枚100円)も行なわれており、営業に力を注いでいる。“地方のローカル鉄道”が永遠に生き残るには、地元のバックアップのほか、限られた予算の中、いかに積極的な営業活動を展開できるかだろう。

 窓口は長蛇の列で、ほとんどの人が「1日まるまるフリーきっぷ」(1日乗車券。大人1180円、小人600円)を購入する。2018年4月28日から「さらば7200系引退記念Ver.」を大人用のみ1000枚限定で発売しており、それを求める人が多いようだ。

 改札を通ると、ホームの丸窓が目立つ。上田電鉄では、丸窓が“伝統”だ。

モハ5250形全3両は、廃車後も現存している。

 その原点はモハ5250形で、戸袋窓を丸い形にしたことで、「丸窓電車」の愛称で親しまれた。現在、それを受け継ぐのは、当駅のほか、7200系、1000系まるまどりーむ号Mimakiである。

 さて、ホームには7200系を待つ人でにぎわっており、9時38分発の1000系まるまどりーむ号Mimakiの下之郷行き(上田電鉄は全列車ワンマン運転)に乗る人は少なく、ガラガラのまま発車。ほどなくして、チャイムが鳴る。

「まもなく電車がまいります。黄色い線の内側でお待ちください」

7200系の別所温泉行きが入線。

 駅の自動放送では珍しい、やや早口なアナウンスが流れると、お目当ての7200系別所温泉行きがコンプレッサーのうねりを響かせながら、入線した。10時05分の発車まで23分もあり、レールファンらは様々なところからシャッターを切る。

 運転士は上り方先頭車のヘッドライトを切り、方向幕を「上田」から「別所温泉」に変えていたが、ファンサービスなのか、一旦元に戻す。7200系の方向幕は手動式なので、“融通”がきくのだろう。念のため、下り方先頭車の方向幕を確認すると、「別所温泉」だった。

7200系の車内。

車内の丸窓とホームの丸窓。

 車内に入ってみると、化粧板は木目調のフィルムが貼られ、シートモケットは貴賓席をイメージさせる赤で、上品な雰囲気を醸し出す。側窓の一部にフィルムを貼ることで、丸窓を再現している。また、車内のいたるところに7200系のポスターが飾られており、東京急行電鉄(以下、東急)時代の7200系も“友情出演”。イキなはからいで、東急時代を知る人にとってはなつかしく、知らない人にとっては新鮮に映るだろう。

7200系の運転台。別所線の車両は、抑速ブレーキが装備されていない。

 運転台は“昔ながらの形”をしたツーハンドル。7200系の置き換え用として投入された1000系、6000系(いずれも元東急1000系)は、力行とブレーキをひとつにまとめたワンハンドルマスコンなので、隔世の感がある。

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