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ジャーマン3に挑むレクサスのミディアムサイズセダン『ES』の本気度

2018.06.16

■商品として魅力的か ★★★★(★5つが最高点)

 新型『ES』は乗り心地が良く、静かな車内の4ドアセダンに仕上がっていた。もちろん、レクサスの最新の運転支援デバイスや安全装備なども抜かりなく備わっている。オプションで装着できるマークレビンソンのオーディオも素晴らしい。なに不自由なく快適に走れる4ドアセダンであることは間違いなく、上質な4ドアセダンを欲している人には勧められる。

 しかし、今の時代にあって、4ドアセダンというボディ形式はマジメで実直であるけれども、クルマを所有する上であまりにも夢がなさ過ぎる。流行りのSUVがすべて良いとは言わないけれども、大きな荷物が積めて、多少の凸凹道や悪天候にも対応できるクロスオーバーやステーションワゴンなどが『ES』にもバリエーションとして用意されていてもいいのではないか。

 実際のライフスタイルは別としても、今の時代に4ドアセダンを選ぶということは、「アウトドアスポーツにも行きません、道具を使った趣味もなく余暇活動もしていません」と自らがカタブツでアクティブではないライフスタイルを送っていると公言しているようなものではないか。

「顧客ターゲットは会社幹部や経営者です」

 チーフエンジニアの榊原康裕氏が語っていたように、アクティブな個人ユーザーは狙っていないのかもしれないが、実に惜しい気がするのだ。クルマの仕上がりは良いのだから、ステーションワゴンやクロスオーバー、あるいは2ドアセダンやコンバーチブルなどのパーソナルユースに向けたバリエーションを追加してもらいたい。

 それでなくても、レクサスがライバルに想定しているジャーマン3(メルセデスベンツ、BMW、アウディ)各社は、基本となる4ドアセダンのバリエーションをたくさん用意してニッチ(隙間)をニッチで埋めてきているのだから、レクサスも負けずに、二の矢、三の矢を放ってほしい。

 繰り返すが、新型『ES』の仕上がりは開発陣の狙い通りで素晴らしかった。しかし、4ドアセダンだけという点と、モデル戦略が消極的で自らユーザー対象を狭めてしまっている点が、結果的に『ES』の印象までも弱めてしまっている。

■関連動画

■関連情報
https://lexus.jp/brand/motor_show/beijing2018/

文/金子浩久(モータージャーナリスト)

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

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