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日本代表復活のカギを握るW杯初参戦組、原口・大島・柴崎への期待

2018.06.11

 加えて言えば、彼は大舞台に強い選手。2016年12月のFIFAクラブワールドカップのレアル・マドリード戦での衝撃的な2発に始まり、スペインに渡ってからもレアル、バルセロナの2強からゴールを奪うという離れ業をやってのけている。

「特段変わった意識をワールドカップに向けてしているつもりはないですし、いつも通りでいることくらい。練習でやっていることしか出せないですから」と本人は自然体を貫いている。その平常心でロシアのピッチに立てれば、この男はとんでもないことをやってのけるかもしれない。

 その柴崎とガーナ戦でボランチを組み、攻撃的オプションの可能性を示したのが大島僚太(川崎)だ。スイス戦でもタテの意識を前面に押し出し、大半のチャンスに絡んでいた

「どこに動いて出すというのはイメージしていました。もう少し前の3人につけられればよかった」と本人も手ごたえと課題の両方を感じたという。パラグアイ戦に向けた10日の練習を回避したことで、この一戦の欠場は決定的だが、大島が見据えるべきなのはコロンビア戦しかない。そこで攻撃のスイッチを入れる役割をしっかり果たしてくれれば、日本がサプライズを起こすことも考えられる。

 とりわけ柴崎とコンビを組んだ時の多彩な攻めのバリエーションは西野ジャパンにとっての新たな武器になり得る。ガーナ戦のようにダブルボランチを形成するのか、柴崎がトップ下に入ってタテ関係になるのかは分からないが、この2人がいるだけでスピーディーな展開が目に見えて増える。そこは本田や長谷部が陣取った時の大きな違いだろう。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が強調し続けたタテに速い攻めを今もピッチ上で実践できるのはこの組み合わせかもしれない。そこはもっと高く評価していい。

 彼らと絡むことでさらに推進力を発揮してくれるのが原口だ。ハリル時代には最終予選4戦連続ゴールという日本新記録を樹立した彼は新体制に移行した今も絶対的軸を担う存在と位置付けられている。3-4-3では右ウイングバックと右シャドウ、4-2-3-1では左右のサイドアタッカーの位置を担える究極のポリバレントで、守備面でのハードワークも辞さない。彼ほどの献身的な走りを見せられる選手は今の日本にはいないだけに、西野監督が重用するのも頷ける話だ。

「ハードワークしなければ勝てないので。僕らの運動量が増えるのは承知の上。失点するまでは効率よくやれていたと思う」と原口自身も手ごたえを口にしていた。ただ、それだけでは勝てないのは事実。ロシアで奇跡を起こしたいのなら、彼が最終予選の時のようにゴールハンターとして輝くこと。起用されたポジションが右サイドハーフだろうが、ウイングバックだろうが、それをやるしかない。主力の大半が休養を与えられる中、原口はパラグアイ戦出場濃厚だ。無尽蔵なエネルギーと爆発力を駆使して、今こそ日本の救世主になるしかない。

 彼らロシア初参戦組がチームに新風を吹かせることができれば、日本は泥沼状態から抜け出せるはず。西野監督には8年前の日本が本田や長友といった若い世代の力で勝ち進んだことを今一度、思い出してほしい。実績ゼロのフレッシュな人材を抜擢するのは、指揮官としては勇気のいることだが、あえて歴史を変えるべく未知数の人間たちを積極的に使うべき。そこは強く主張しておきたい。

このフリーキックを「俺が蹴る!」といえる南ア時代の本田の「俺様感」が大島に出てくれば、予選突破の期待は膨らむ!

取材・文/元川悦子@オーストリア・インスブルック

写真/藤岡雅樹(小学館写真室)

■連載/元川悦子「ロシア戦記」

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