
6月4日(現地時間)に行われた、アップルの開発者向けイベント「WWDC2018」では、iOS12や新MacOSなどが発表されました。今秋以降提供予定(watchOS 5は提供済み)の新機能、今のうちに予習しておきましょう。
アップルは本日、最も先進的なモバイルオペレーティングシステムの最新版、iOS 12を発表した。iOS 12は毎日行なう作業をより速く、機敏にすべく設計されている。iOS 12は、ARを使ってiOSユーザの世界の見方を変え、ミー文字とGroup FaceTimeでコミュニケーションを楽しく表現力に富んだものにするほか、Screen Time(スクリーンタイム)によってユーザがiOSデバイスと過ごす時間を理解し管理する手助けをする。iOS 12では新たにSiri Shortcutsが搭載され、どのアプリケーションからでもSiriを呼び出せるようになるため、これまでよりずっと速く作業を済ませることができるようになった。
アップルは本日、世界で最も人気のある腕時計に向けて重要なアップデートであるwatchOS 5をプレビューした。このアップデートにはユーザの健康とコミュニケーションの維持に役立てられる機能が含まれる。アクティビティの共有による競争、自動でのワークアウトの検出、先進的なランニング機能、トランシーバー機能、アップルのポッドキャストや他社製アプリケーションへのSiri文字盤からアクセスなど一連の新しい機能によって、Apple Watchはフィットネス、コミュニケーション、各種情報への素早いアクセスのためのいっそう心強いパートナーになる。
tvOS 12で激変!?ハイレベルなクオリティーで楽しめるApple TV 4Kの映画体験
アップルは本日、大画面でエンターテインメントを楽しむためのオペレーティングシステム、tvOS 12のプレビューを行った。tvOS 12は、Dolby Atmosへの対応、お気に入りの番組や映画に簡単にアクセスできる便利な新機能、宇宙から撮影した息をのむほど美しい空撮映像で、Apple TV 4Kが提供する映画体験を新しい次元に引き上げる。
アップルは本日、世界で最も先進的なデスクトップオペレーティングシステムの最新版、macOS Mojave(モハべ)をプレビューした。macOS Mojaveは、プロのワークフローをヒントとした、パワフルでありながらも誰にでも使えるように設計された新機能を提供する。macOS Mojaveで新しく搭載されたダークモードは、フォーカスがユーザーのコンテンツに当たるようなドラマチックな新しいスタイルにデスクトップを変化させる。新しいスタック機能は、ファイルを自動的にスタックしてグループ化して整理し、散らかったデスクトップをすっきりと整頓してくれる。News、株価、ボイスメモ、ホームなど、おなじみのiOSアプリケーションが、はじめてMacで使えるようになった。また、FaceTimeがグループ通話に対応するほか、Mac App Storeが刷新され、豊富なエディトリアルや、Microsoft、Adobeなどトップクラスのデベロッパによるアプリケーションも加わった。
何ができるようになる?アップルが発表したARKit 2をおさらい
アップルは本日、共有体験や特定の場所に紐付けられたパーシステントAR(持続的なAR)の体験、物体検出や画像追跡などをデベロッパが統合し、ARアプリケーションをさらにダイナミックにすることができるプラットフォーム、ARKit 2を発表した。
iOS 12に作業中断を減らし画面を見ている時間を管理する新機能導入
アップルは本日、ユーザがiOSデバイスの使用時間を把握し管理できるようiOS 12に組み込まれる、一連のツールを発表した。これらの新機能は、今月中に提供が開始されるiOS 12パブリックベータ版の一部として利用できるもので、アクティビティレポート、Appの制限、新しくなった「おやすみモード」や通知のコントロールなど、使用の中断を減らし、ユーザ自身や家族が画面を見ている時間を管理できるように設計されている。
iPhoneやMacでお馴染みのAppleが開発者向けに開催するカンファレンスイベント「WWDC2018」が米国カリフォルニア州サンノゼで6月4日から6月8日にかけて開催されている。
現地時間6月4日(日本時間6月5日午前2時)に行われた基調講演では「iOS 12」や「macOS Mojave(モハーヴェ)」、「watchOS 5」などが発表された。
特に新しく発表された「iOS 12」には利便性が向上する数多くの新機能がある。特に注目したいのはARと性能向上の2つ。細かい改善点も含めて新機能をチェックしよう。
構成/編集部