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企業ニュース
2018.06.08

企業の人事担当者に聞く過熱する新卒採用試験の裏側

■連載/あるあるビジネス処方箋

 6月に入り、2019年入社の新卒採用の選考が解禁となった。私が取材を通じて知る限りでは、昨年の秋から学生と接触し、今年1~2月に内定を出していたベンチャー企業が15~30社はある。

 今回は、過熱する新卒採用試験の裏側を人事担当者の本音であぶりだしたい。私が、人事労務の雑誌の取材でこの3年間で接した人事担当者(特に人事課長、人事部長、担当役員など)が、オフレコなどで話していた言葉である。業界・業種を問わず、大企業から中小企業まで幅広い層で聞くことだ。ぜひ、参考にしていただきたい。

•「洗脳しやすい」

「洗脳」という言葉に抵抗感を感じる人がいるかもしれない。たしかに誤解を招きかねない言葉ではある。しかし、私が取材で接した大企業から中小・ベンチャー企業の人事の役職者の5人に1人ほどが、この言葉を使う。「洗脳しやすい」とは、「自社の文化や価値観などに染まりやすい」ことを意味しているのだと思う。

 会社の組織を作り、維持していくためには、組織の歴史や態勢や秩序、文化や風土にある程度、共感する社員を増やしていくことが前提になる。多様な価値観を認めるのは、その後のことである。会社そのものに共感をしない社員が多数いる中で、多様はありえない。その意味でも染まりやすく、同化しやすい新卒は大切な人材といえる。言い換えると、新卒で入社した社員は、ほかの会社のことを正確には知らないがゆえに、会社の上層部から教えられることを無批判に受け入れる傾向が強い。

•「定着率が高くなる」

 染まりやすいから、会社の問題点などにも気がつかない。なんとなく察知しても、正しく判断はできない。外の世界を知らないからだ。辞めようとしても、どのようにしていいのか、正確にはわからない。不満を抱えつつも、ずるずると残る。30代になり、結婚し、子どもができると辞めることも、なかなかできなくなる。こういう中で会社に残る人は、30~50代に相当に多い。

 これは人事部からすると、ある意味で思惑通りなのだ。40~50代になれば、賃金を伸びないようにしたり、役職を外したり、リストラなどで辞めさせればいい。とりあえずは、20~30代のうちは社員の頭数をそろえるためにも、定着率は高めないといけない。そのためにも、外の世界を知っているがゆえに辞めやすい中途採用の社員よりは、新卒の社員は貴重な人材の一面があるのだ。

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