
お客様が入浴できる、日本の公衆浴場の一種である「銭湯(せんとう)」。
風呂屋(ふろや)とも、湯屋(ゆや)とも呼ばれます。(湯屋の名称は、『千と千尋の神隠し』で有名ですね。)
筆者が幼少の頃の1970~80年代頃は、各家庭に内風呂がない家はまだ多かったです。
それでもお風呂には定期的に入らなければ、体が汚れてしまいます。
みな、こぞって銭湯に体を洗いに出かけていき、風呂屋は大盛況でした。
東京都の統計によると、1964年(昭和39年)の調査で、銭湯を利用している世帯は全世帯の、なんと39.6%だったそうです。(wikipediaより参照。)
そんな人気の銭湯ですが、とても良く目立つ黄色いプラスチック製の湯桶が、風呂場にたくさん置かれていました。
その名も「ケロリン桶」。
筆者も当時、銭湯でよく見かけました。
何せ子供だったので、もう時効だとは思いますが、本来の使い方だけでなく、桶の中に空気を入れて湯船に沈めて、ブクブク泡を立てるお風呂遊びにも使っていた様な気がします。
そもそも「ケロリン桶」の「ケロリン」とは一体何なのでしょうか……?
「ケロリン」とは、富山めぐみ製薬(廣貫堂、大協薬品工業及び内外薬品の共同事業会社)から製造販売されている、非ピリン系の鎮痛薬です。
※以降、便宜上、「内外薬品」の「ケロリン」と呼称します。
こんな時に効く薬です。
アセチルサリチル酸(アスピリン)……痛みと熱を素早く抑えます。
桂皮……胃粘膜を保護します。
無水カフェイン……頭の重い感じをスッキリさせ、鎮痛効果を助ける働きもあります。
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