■パラレルキャリアには水平型と垂直型の2方向がある
そしてフリーランスといえば、複数の組織や団体にて異なる種類の業務を行う、パラレルキャリアであることも多い。パラレルキャリアは、必ずしも報酬をもらうものだけにとどまらない。いってみれば地域活動、プロボノ、ボランティアといった無報酬の活動や趣味的な活動も含まれる。
こうしたパラレルキャリアの一日、及び一週間の時間配分を定義したときに、水平型と垂直型に分かれるという。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会提供
この二つのパラレルキャリアのメリットとデメリットについて、プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会 代表理事の平田麻莉氏に挙げてもらった。
(1)水平型パラレルキャリア
水平型は主に、平日のコアタイムにメインとなる仕事をし、朝晩や週末などのすきま時間にサブの仕事をする、いわゆる会社員の副業のような形態だ。
●メリット
・基盤となる収入源(メインの仕事)があることで、収入が安定する。
・サブの仕事はスポット(単発)で始められるので、気軽に踏み出せる。
・シェアリングエコノミーやクラウドソーシングなど、仕事の選択肢が豊富で見つけやすい。
●デメリット
・あくまで本業優先なので、確実にまとまった副業時間を捻出するのはむずかしい。
・プライベートの時間を仕事に充てることになるので、家族や友人との時間は減る傾向。
・個人のセルフブランディングにおいて、とがった印象を与える効果は比較的低い。
例「●●企業」の○○さん