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2018.05.26

AIはいかにして「沈黙のがん」を早期発見し救命を可能にするか?

AIの力によってがんを早期発見できる日はやってくるのか? GPUメーカーのNVIDIAが興味深いレポートを公開しているので、紹介したい。エリオット・フィッシュマン (Elliot Fishman) 医師は、すい臓がん治療において世界最大級の規模を持つジョンズ・ホプキンス病院の画像診断医。すい臓のCTスキャンを診断して、病気の兆候を探るという辛い仕事をしている。その病状は、治療ができないほど進行しているのが常だという。

すい臓がんの初期段階では症状がほとんど現れないため、患者の多くは、がんが拡がって初めて、CTスキャンやその他の検査を受ける。その頃には、生存率は低くなってしまい、実際、診断から5年後には患者の7%しか生存しておらず、がんの中でも最低の割合です。

「私たちの目標は、すい臓がんの早期発見です。実現すれば、命を救えるでしょう」とフィッシュマン医師は話す。

フィッシュマン医師は、GPU によって加速されるディープラーニングを診断に適用することで、人間の力だけを利用する場合よりもずっと早期にすい臓がんを発見することを目指している。同医師は、研究の最先端を行くジョンズ・ホプキンスの Felixプロジェクトを支援している。このプロジェクトは、Lustgarten Foundation がサポートする、数百万ドルをかけた取り組みであり、医師が病気を発見する能力を高めようとするものだ。


この画像は、すい臓を取り囲む血管 (画像中央にある枝状の構造) に浸潤したすい臓がんを表している。つまり、病気は手術で治療できないほど進行している。
提供: ジョンズ・ホプキンス病院、エリオット・フィッシュマン医師。

すい臓は、胃の下にある長さ15cmほどの臓器であり、私たちが食べたものを体の細胞の栄養に変換するうえで重要な役割を果たしている。腹部の奥に位置しているため、定期検診で医師が触診するのが難しく、CT スキャンなど、画像検査を使用した腫瘍の発見も困難。

フィッシュマン医師のように、1 年に数千もの症例を診断する放射線科医がいる一方、がんを見分ける経験、特に、病気の初期段階で病巣 (内臓や組織の異常) が非常に小さい場合の経験が浅い医師もいる。

「人々がスキャン検査を受けていても診断ができないなら、何か別の方法はないでしょうか。」フィッシュマン医師は、先日サンノゼで開催された GPU テクノロジ カンファレンスの講演でこう問いかけた。「私たちは、ディープラーニングがすい臓に役立つと確信しています。」

ジョンズ・ホプキンス病院は、ディープラーニング ソリューションの開発に最適。CT スキャン画像の病気を発見するようコンピューターに教えるのに必要なすい臓がんのデータを、大量に保有しているからだ。また、病院の研究者は、ディープラーニング研究に重要なツールである NVIDIA の DGX-1 AI スーパーコンピューターも利用できる。

すい臓は魚の形をした臓器で、腎臓の上、脾臓の下にあり、この写真では黄金色で表現されている。画像中央の黒ずんだ部分が腫瘍だ。提供: ジョンズ・ホプキンス病院、エリオット・フィッシュマン医師。

■関連情報

https://blogs.nvidia.com/blog/2018/05/21/ai-pancreatic-cancer/

構成/編集部

 

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