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155万人が受けた全国統一防災模試の結果は…日本人に足りない防災力

2018.06.03

■監修の佐藤翔輔准教授が結果を分析!

防災忍者(防御力・判断力高)、防災ガンマン(判断力高)、防災ゴッド(すべて高)が多かった点について、全国統一防災模試を監修した佐藤翔輔准教授は次のように意見を述べる。

「防御力に関連する設問は,地震直後の対応に関するもので、正解が『机の下にもぐる』というものです。日本では、地震を対象にした防災教育において、この行動が徹底されています。そのような徹底した取り組みが防御力の高い人が多いという結果に反映されていると捉えています。

判断力は『回答のスピード』が得点化されたもので、参加されたみなさんが素早く回答するように取り組まれた表れであると思います。回答スピードが点数に影響することがアナウンスにあったことも影響していると思います」

「そして、1位が防災忍者で、3位が防災ゴッドであることから『地震直後の対応ならば、十分な知識を持っている人』と『防災の知識が多方面で豊富な人』の2極構造にあるといえます。ここから見えてくる課題は、多くの人が、『発災直後の次の行動』について知らないことが多いということになります」

Yahoo! JAPANのレポートでも、正答率の低かった問題の傾向は、「避難場所」「災害時帰宅支援ステーションとなり得る場所」「災害用伝言ダイヤル」といった「発災直後の次の行動」に関するものだったと述べられている。

■発災直後の次の行動の知識を高めるには?

では、発災直後の次の行動の正しい知識を得たり、準備をしたりするためには何を行うべきなのか。佐藤准教授に具体的な行動を教えてもらった。

「発災直後の『命を守る』フェーズは,おおむね災害発生から100時間程度です。その後の被災生活は数ヶ月、大きな損害を受けた場合は生活再建の過程は数年以上なります。学校教育や地域においては、どうしても災害発生直後の訓練が中心になります。それは「発災(あくまで想定の発災)」が訓練開始のトリガーになっているからです。つまり被災生活や生活再建については、自ら学ぶことを意識しなければ,アクセスする機会がとても少ない内容になります。

各種の防災ガイドブックを手に取る際や.地域での訓練をデザインする上では『その後』の部分についても注目してください。また過去に被災した地域(神戸や東北)にある災害を学ぶ施設を訪れることが大変有効です。その中では被災生活や生活再建の実際を学ぶことができます」

防災力とは、「机の下に素早くもぐる」ことだけではない。発災直後の「命を守るフェーズ」を意識して備えておくことが、さらに防災力を高めるポイント。ぜひアドバイスの内容を意識しながら生活したい。

取材協力
東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授
2004 年に新潟県で発生した 7.13 新潟水害、中越地震を体験。2011 年 3 月京都大学情報学研究科博士後期課程修了(博士(情報学))。日本学術振興会特別研究員(DC2,京都大学防災研究所付)、東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター・助教授、同大災害科学国際研究所・助教授を経て、2017年11月から現職。2015 年科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(振興部門)、2014 年地域安全学会年間優秀論文賞などを多数受賞。専門は災害情報、災害伝承、災害復興、防災・減災に関する啓発。東日本大震災で被災した地域を中心に実践的な研究に取り組んでいる。

Yahoo! JAPAN アプリ「全国統一防災模試」
https://bousai.yahoo.co.jp/pr/201803/

取材・文/石原亜香利

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