人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

若者には「叱る」より「笑わす」が効く!?『バブリーダンス』の登美丘高校ダンス部コーチが明かすイマドキ高校生の育て方

2018.05.18

◇目標は本人たちに決めさせて、
◇段階的に達成させていく

今でこそ全国的に有名になったが、前述のとおり、登美丘高校ダンス部は当初から全国大会に出場していたわけではない。最初から優勝という高い目標が設定されていたわけでもない。

「私がコーチになった時、彼女たちの目標は『全国大会に行く』でした。それに対して私が応えた。で、翌年は『全国大会で結果を残す』が目標になって、結果は4位だった。これ、すごいことなんです。彼女たちが本当にがんばった。で、次は『全国大会で優勝』が目標になって、これはがんばらないといけないって私も一生懸命に作品を作ったんですけど、だめだった。でも、4位から3位とワンランク上がった。(3位になって)登美丘っていう名前が少し知れ渡った。そうしていくうちに、みんな目標がどんどん高くなって、やっと『全国大会優勝、絶対優勝するぞ』となって、私も優勝したいという気持ちが強くなって、みんなの気持ちがひとつになって優勝できた。目標を達成するために段階を踏んでいます。毎年みんなに『その年はどういう目標か、この1年間どういう目標でやっていくか』は絶対に聞いています。もし文化祭だけがんばりたい、全国大会はがんばりたくないって言ったら、そこを目指してパフォーマンスをするだけですから」

 

◇SNSネイティブが流行を生む時代、
◇「ダンス」は強い

冒頭でも触れたとおり、『バブリーダンス』が大ヒットし、akaneさんの元には仕事の依頼が増えている。具体的には企業のCM動画の作成や、ダンスの振り付け、テレビ出演などである。たとえばCMに関しては、彼女に依頼するとキャスティング、シナリオ作り、演技指導、撮影、編集、投稿、さらには拡散までを一人で行なえてしまうわけだから、マーケティングや宣伝に携わるプロが放っておくはずがない。彼女1人でバズるマーケティングができるのだから。

それにしても、なぜ今ダンスが求められているか。akaneさんに聞くとこんな答えが返ってきた。

「ダンスそのものは表現手法として決して新しいわけではありませんが、ドラマからブームになった『恋ダンス』、(振り付けを真似て動画サイトに投稿する)『踊ってみた』など、これ面白い、ダンスってこういう可能性があるねって、今みんなが気づき始めているんだと思います」

中学、高校の学習指導要領でダンスが必修科目化され、ダンス人口そのものが増えていること、また、ディスコやクラブに通っていた世代が親となり、子どもがダンスをすることに寛容という時代も後押ししているだろう。

「子どもの頃、キッズダンスブームだったんです。その世代が活躍の場を広げている印象があります。お仕事を依頼される時も『昔、ダンスをやっていた』って方が多い。そういうことも今のダンスブームの背景にあるかもしれません」

さらにSNSの影響が大きいとakaneさんは考えている。

「YouTubeにダンスを投稿すれば、誰でも、どんな場所でも見られる。私も映像編集を自分でやり始めて、独学ですけれどそれなりの動画が作れるようになりました。時代とかSNSとか色々な要素が、ガッチャンコしてダンスが求められている印象がありますね」

SNSでakaneさんのようなアーティストがユニークな作品を発表する。その動画は高校生を中心に広がりブームになっていく。

高校生からしてみれば、akaneさんについていけば、そのブームの中心に自分たちがいられる。自分たちの作品を面白がってもらえるという体験を通して肯定感を得られるというのが、いまどきの高校生を夢中にさせられる理由なのかもしれない。

自分の名前よりいい作品を残すことに力を入れていきたいとakaneさんは言う。

「私自身がどうなるかっていうよりも、人々を勇気づけたり、楽しんでいただける作品を残したいです。ひとつ意識しているのは、笑いです。子どもの頃から本当にお笑いが好きなので、ダンスの映像もたくさん見ていますが、それ以上にお笑いも見ています。同列にしたらお笑い芸人の方に違うと怒られるかもしれませんけど、人を楽しませたいっていう部分では、共通しているのかなと私は思っています」

この先、彼女が何に興味を持ち、どんなことに取り組むのか。そして、それをどういう方法で実現するのか。今後もakaneさんから目が離せない。

取材・文/橋本 保 撮影/横山 快

[プロフィール]
1992年生まれ、大阪府出身。大阪府立登美丘高校卒業後、日本女子体育大学で舞踏学を学ぶ。大学在学中に母校のダンス部のコーチに就任し、“ダンスの甲子園”といわれるダンススタジアム(日本高校ダンス部選手権 夏大会)の常連校へと導く。普段はダンス教室でコーチをするほか、登美丘高校ダンス部OGのアサちゃん主演のフレッシャーズダンス「君はすばらしい!」(Aoki)、ECC外語学院 高校生アカデミックコース開講記念 WebCM「that's why ~だから~」、Galaxy Note8「Infinity Display」(Samsung電子)など、Web CMのクリエーターとしても頭角を現しつつある。

●akaneさんが青春スポーツ漫画『灼熱カバディ』『送球ボーイズ』の作家と、部活について熱く語ります! 熱血部活鼎談もぜひチェックしてください。

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年7月16日(木) 発売

DIME最新号の特別付録はミクロの世界を楽しめる「90倍スマホ顕微鏡」!特集は「家ナカ オフィス改造計画」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。