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ビッグ3復活!本田、岡崎、香川はロシアで何ができるのか?(2018.05.16)

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 本田にしても、過去2回のワールドカップ初戦でゴールを挙げている勝負強さがウリだ。最近の日本代表では2016年9月の最終予選初戦・UAE戦(埼玉)以来、1年半以上も得点から遠ざかっていて、その神通力は失われつつあるものの、今季メキシコリーグ後半戦ではゴール前の決定力や迫力を取り戻しつつある印象だった。本人も標高2400mの高地で自身を追い込むことで、ハリル流のタテに速いスタイルに適応する力を養ってきた。指揮官が変わっても、これまでやってきた蓄積は有効なはず。むしろ前向きに生かしていくべきだ。

 実際、スプリントというのは現代サッカーにおいてアタッカーに必要不可欠な要素。西野体制に移行して、多少なりとも負担が軽減されたとしても、走りの部分から逃げるわけにはいかない。14日に放送されたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」では「ハリルのやるサッカーに全てを服従して(ロシアに)選ばれて行くのが、僕は恥ずかしい」とまで発言していた本田だが、ハリルに指摘された自身の弱点を直視し、それをもともとのスタイルに融合させることが短期間でできれば、集大成となる3度目のワールドカップでは納得いく結果が出せるかもしれない。ポジションはトップ下、あるいは8年前の2010年南アフリカ大会と同じ最前線というのも考えられるが、どちらにしても彼に求められるのはゴールという結果しかない。

 香川に関しては、コンディションに加え、メンタル面も懸念されるところ。2011年アジアカップ(カタール)でエースナンバー10を背負った時に掲げた「点の取れる新たな10番像を作りたい」という高い目標設定が目に見えない重圧になっているのか、代表ではなかなか思うような結果を出せていないのが実情だ。今回の最終予選でもゴールを奪ったのは2017年3月のタイ戦(埼玉)での1点だけ。「自分がやらなければいけない」という強い意思は伺えるものの、どこか空回りし続けている印象が否めない。

 ポジションに関しても、基本的にトップ下専任であるため、起用方法が限られる。原口元気(デュッセルドルフ)のようなタイプであれば、左右のサイドにトップ下、場合によってはボランチやトップまでこなせるため、23人の枠には入れやすい。西野監督が寵愛するガンバ大阪時代の教え子・宇佐美貴史(デュッセルドルフ)にしても多彩な役割を担えることから、ロシアではトップ下での起用も視野に入れているという。彼らに加え、本田、清武弘嗣(C大阪)、森岡亮太(アンデルレヒト)、柴崎岳(ヘタフェ)とトップ下のライバルは少なくない。「絶対に香川が必要」だと指揮官が考えるだけの説得力を示すことが、今の彼には求められる。

 そのうえで、自分にできる仕事を現実的に見極め、ゴールならゴール、お膳立てならお膳立て、守備なら守備と割り切って、多くを欲張らずにやっていくことだ。何をすべきか迷っていたら、4年前のブラジルワールドカップと同じ轍を踏む可能性が高い。「今、苦しんでいることをロシアにつなげないと意味がない」と本人も言い続けてきた通り、回り道してきた経験をロシアに生かすことに集中してもらいたい。

香川、岡崎の状態は不安定だ。フレッシュな戦力に期待した方が…

撮影/藤岡雅樹(小学館写真室)

元川悦子<もとかわ えつこ> 
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

■連載/元川悦子「ロシア戦記」

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