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2018.05.22

万葉の時代から栽培されてきた東近江市の「紫草」の紫根エキスを使ったオーガニックコスメ

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆万葉集にも詠まれた古からのムラサキの栽培地・東近江市

 万葉集に登場する額田王の恋歌『あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る』が詠まれた滋賀県・東近江市は万葉の時代から「紫草(ムラサキ)」が栽培されていた地域で、ムラサキは市の花にもなっている。

 冷涼な地で育つムラサキは、昔は京ムラサキ、江戸ムラサキなど全国で栽培されていたが、地球温温暖化が進んだ現在はほとんどの地域が絶滅してしまい、環境庁のレッドデータリストで絶滅危惧種に登録されている。

 ムラサキは白い花を咲かせる植物で、薬用効果のある紫色の根「紫根(シコン)」は、古くから「冠位十二階」の最高位の色「濃紫(こきむらさき)」の染料として使われていた。シコンはラテン語では「ボラギノール」と呼ばれ、やけどの軟膏薬として、江戸時代に華岡青洲が作った「紫雲膏」の原料成分としても有名。日本薬局方に登録されている漢方薬で、抗菌、抗炎症、皮膚の活性化作用、養毛促進作用、抗がん作用などで様々な商品化がされている。

 日本漢方生薬製剤協会の調べでは、過去10年間で年間平均1万2000kgのシコンが使われているが、すべてが中国産のセイヨウムラサキの品種。そんな状況の中で鈴鹿固有種の国産ニホンムラサキを使ったオーガニックコスメ「MUEASAKI no ORGANIC(以下、ムラサキノ)」が、地域の活性化を目的として昨年3月に設立された「株式会社 みんなの奥永源寺」より発売された。 

「森林地帯で琵琶湖の源流でもある東近江市の奥永源寺地域には、日本で唯一、ニホンムラサキの原種が生き残っており、現在も地元の人たちの手によって栽培されている。私の住んでいる場所は限界集落で過疎、高齢化含めて課題があるが、自然豊かな環境で歴史文化を育んだ地域の活性化を目指すために、会社を設立し新商品の開発に取り組んだ。

 ムラサキノは耕作放棄地を活用したオーガニック商品。10年以上放置された耕作放棄地は残留農薬が抜けきっており、ピュアな土壌でシコンを栽培できる。産官学連携で50年前から続く市民活動の集大成として、地域活性化の物語を商品価値として高めていきたい」(みんなの奥永源寺 代表取締役 前川真司氏)

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