
プロ家電レビューアー・石井和美の最新家電とちょっと暮らしてみたら−−
ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるスタイルがトレンドとなっており、ブルーボトルなどのカフェが注目されたのは記憶に新しい。コンビニやファーストフード店でも安くて良質なコーヒーを気軽に楽しめるようになり、美味しいドリップコーヒーがいつでも楽しめる時代となっている。
そんな風潮から、家電メーカーも、自宅で気軽に淹れられる〝本格的な〟コーヒーメーカーが続々登場している。今回は淹れ方を自分好みに変えられるという、パナソニックのミル付き浄水コーヒーメーカー『NC-R500』を紹介する。
『NC-R500』の特徴は、蒸らして一気ドリップすることで、手淹れ風の味と香りを楽しめること。バスケットでもお湯をためて蒸らし時間を長くした「ドリップ」を採用。コーヒーのコクが増し、ドリップコーヒーでもリッチな味わいのミルクアレンジにぴったり。また、ステンレスフィルターも宇族しており、コーヒーの油分が直接落ちることで、リッチで濃厚な味も楽しめる。濃さ、香り、コクを自分で自分の好みに調整できるコーヒーメーカーなのだ。
電動ミルも搭載されている。電動ミル搭載といっても、いわゆる「全自動」ではなく、電動ミルで挽いたコーヒー粉を移し替える手間がある。ただ、「電動ミルだけ使いたい」「挽いた粉の状態を見たい」という方には、こちらのほうが使いやすいだろう。
さっそく豆をひいてみた。ミルサインの点滅回数で中細挽き・粗挽きの挽き分けをするのだが、3カップまでであれば点滅が5回で粗引き(約10秒)、7回で中細引き(約14秒)となる。点滅をじっと見て回数を数える原始的な方法で、自動で止まってくれるわけでない。プロペラ式なので若干挽きムラはあるが、好みの細かさに微調整することができる。