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レクサスのコンパクトSUV『UX』の開発を手がけた女性リーダーが大切にするものづくりの感覚

2018.05.06

 さらにボディーサイズに比例して室内のパッケージは小ぶりではあるが、機能のレイアウトには妥協したくなかったという。

「日本人が好きな、収納術みたいな小ネタも豊富です。スイッチやカップホルダーの配置についてもこれまで多くのモデルに対し、私自身がポジションを取った時に使いづらいと感じており、アームレストの長さも足りないと感じていました。何とかレイアウトを前方にやりたいと、わがままを言い続けて、結果的にデザイナーや設計者の提案により実現することができました」(加古さん)

『UX』のボディーサイズは、全長4495mm×全幅1840mm×全高1520mm。全高を低めに抑えたスタイルだが、SUVらしいフォルムに仕上がっている。レクサスとしては新採用となる「GA-C」(トヨタでは「TNGA」と呼ぶ)プラットフォームに補強とアルミパネルを多用し軽量化を図るなど、レクサスブランドとしてのクルマづくりに相当なこだわりを持っていることが伝わってくる。

 また、2ℓ直4エンジンや2ℓハイブリッドなど、最新のパワートレインを搭載。2ℓガソリンエンジンと組み合わされるダイレクトシフトCVTには、より発進や加速をダイレクトに行なえる新技術も組み込まれているという。

 次世代予防安全技術についても、単眼カメラとミリ波レーダーを用いた最新のシステムを採用。装備の数こそ『LS』と同等とまではいかないが、かなりハイレベルな機能が各種搭載されていることは間違いない。

「クロスオーバー的な力強さとセキュアさを併せ持ち、一方で、ハッチバックのような操舵応答性や操安性を持つ運転もしっかり楽しめるクルマとして打ち出し、ニュージャンルを狙いにいくつもりです」と加古さんは笑顔で話してくれた。この「抜け感」が加古さん自身からも感じられるところがいいと思った。

 自身がこだわって選んだクルマの納車を待つワクワク感。加古さんは、この感覚もクルマを持つ人にとっては大切だという。確かに、そうだ。『UX』は“女性ならではの感性や表現”は多方面のモノ作りに生きているが、女性としてというよりも、彼女がその人のライフスタイルや価値観の中で生まれる、求める、安心や安全、簡単や便利、そして楽しさなどを追求した結果だと思う。

『UX』の説明とインタビューを終えた後、

「もしこのクルマをご覧になって何か違うなっていうところがあったとしたら、私が存在したということの意味になるんでしょうかね」と言った加古さんの言葉が、スーッとまっすぐに私の中で腑に落ちた。

「あの人(レクサス『UX』)は、そろそろ仕上がってきたころかしら…」

 成熟化している日本の自動車市場の中で、しばらくはコンパクトSUVの進化から見逃せないのである。

文/飯田裕子(モータージャーナリスト)

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