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日本代表を活性化するニューカマー20歳・伊藤達哉&19歳・堂安律を徹底検証(2018.05.03)

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■連載/元川悦子「ロシア戦記」

「コミュニケーション不足を理由に解任されたのは初めて。コミュニケーションがあまりに広い意味すぎて、具体的に誰とか、どういうことかを教えていただきたい。私が解任された真実はまだ見つかっていません」

 93分間喋りまくったヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表前監督の反論会見があった4月27日。西野朗新監督は怒りの収まらない前任者から離れるように欧州へと旅立った。

 約10日でイングランド、スペイン、フランス、ドイツを回り、吉田麻也(サウサンプトン)や長谷部誠(フランクフルト)ら11人と面談し、ハリル監督の更迭理由となったコミュニケーションをより入念に図るというが、その中に2020年東京五輪世代の伊藤達哉(ハンブルガーSV=HSV)と堂安律(フローニンゲン)は含まれていない。今、まさに旬の若武者を見ないで、すでに力量を把握している選手のところを回っても全く意味がないのではないだろうか。

 まず伊藤だが、2015年7月に柏レイソルU-18からHSV入りし、2年間はセカンドチームでプレーしていたが、今季からトップに昇格。2017年9月のレバークーゼン戦でブンデスリーガ1部デビューを果たし、マルクス・ギスドル監督に重用された。その後、HSVは成績不振からベルント・ホラーバッハ、クリスティアン・ティッツと2度の指揮官交代があったが、伊藤は継続的に試合に出て、4月に入ってからレギュラーに定着。1部残留争いの凄まじいプレッシャーの中、左サイドアタッカーとして奮闘しているのだ。

 直近の4月28日のヴォルフスブルク戦では、166㎝の小柄な背番号43が2得点をお膳立てする目覚ましい働きを見せた。前半41分にはペナルティエリア内での思い切ったドリブル突破からPKをゲット。ボビー・ウッドの先制点につなげる。そして前半終了間際には左サイドからのクロスをルイス・ホルトビーに合わせて初アシストを記録した。結果的にHSVは3-1し、2部降格決定を免れたが、伊藤の思い切りのいい仕掛けとゴールに向かっていく勇敢さは特筆すべきものがあるだろう。

 一方、伊藤より1つ下の19歳の堂安はご存じの通り、ガンバ大阪から2017年夏にレンタルでオランダへ渡り、1年が経とうとしている。昨年5月のU-20ワールドカップ(韓国)のイタリア戦では、リオネル・メッシ(バルセロナ)を彷彿させるようなドリブルからの華麗な一撃を決め、世界を震撼させたほど。その非凡な才能を異国でも遺憾なく発揮し、ゴールを量産、チームのMVPにも選出された。

 4月29日のエクセルシオール戦で、左サイドからのクロスに飛び込み、GKのキャッチミスを押し込む形で決めた今季9ゴールも見事だった。この数字はオランダ1年目の日本人としては05-06シーズンの平山相太の8点を上回るもの。10代選手としてはアリエン・ロッベン(バイエルン)の8点も超えた。ルイス・スアレスは(バルセロナ)10代で2ケタに乗せたというから、堂安はあと1点で怪物ストライカーに肩を並べるところだった。

 オランダ1部が欧州5大リーグでないにせよ、これだけの決定力を示している欧州組FWは彼と森岡亮太(アンレルレヒト)だけ。森岡の場合はゲームメーク的な役割も担っていることから、純粋なアタッカーとしては堂安1人と捉えていいかもしれない。

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