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2018.05.15

楽観主義バイアスは脳が健康で普通の状態にあることの証だった

 

 物事をあまり悲観的に考えるのもきりがないが、かといって安易に楽観していれば思わぬ落し穴がありそうだ。しかしそうはいっても我々は基本的には楽観主義者であることが最近の統計で明らかになっている。

■5年後の生活は今よりも向上している?

 全米経済研究所(National Bureau of Economic Research)が先ごろ公開したレポートでは、2006年から2016年の間の世界166ヵ国、170万人のギャロップ世論調査のデータから生活の満足度(wellbeing)を探る分析が行なわれている。

 幅広い年齢層の人々に、10段階評価で現在の生活の満足度を評価してもらってから、次に5年後の生活の満足度を予測して評価してもらった。収集した回答を分析したところ、基本的に我々はかなり楽観主義者であることが浮き彫りになっている。

 例えば15~24歳のグループでは、現状の生活の満足度は平均5.5ポイントで、5年後は7.2ポイントを見込んでいる。25~34歳では現状が5.3ポイントで5年後が7ポイントだ。

Quartz」より

 若年層になるほど5年後の予測値は高いことが顕著に示されることになった。65~74歳のグループでは現状が5.4ポイントで5年後は5.9ポイントと、“楽観主義者度”は低くなっている。

 これまでの研究でも、社会生活を送る多くの人々には一般的に楽観主義バイアス(Optimism bias)が備わっているとされている。楽観主義バイアスとは漠然とした将来に対して「何とかなるのだろう」、「自分だけは大丈夫」と感じる基本的な思考スタイルのことだ。

 しかしこの楽観主義バイアスを見込んでも、今回の調査は当初の予測を上回る楽観主義の度合いであるということだ。混迷の時代にあってどうしてこうも我々は楽観的でいられるのか?

 調査研究を主導したノーベル賞経済学者のアンガス・ディートン氏によれば、楽観主義バイアスは脳が健康で普通の状態にあることの証であると説明している。生物学的に楽観主義が人間にとって普通の状態であり、サバイバルを行なうモチベーションになっているということだ。

 ディートン氏はまた、人々が未来について尋ねられるとき、悪化する可能性があるよりむしろ、自分たちの生活においてより良くなる可能性があることに焦点を当てる傾向があることも指摘している。まさに「臭いものにはフタをする」ということだろう。はたしてアナタなら5年後の生活がどうなっていると考えるだろうか。

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