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デビューする前に心得ておきたい船釣りのきほんのき

2018.04.29

 では、何を釣るか。一般にはキスや小アジ釣りが初心者向けとされる。確かにビギナーでも対象魚が釣れる確率は極めて高い。相当数、釣れるかもしれない。だがキスは仕掛けのハリスが細くて風が吹くと扱いづらい上に、餌のイソメ(海版のミミズと思えばいい)はクネクネ動き針に刺しづらい。刺し方で釣果が大いに変わる釣りなので、初心者には敷居が高いと僕は思う。そもそも僕は、このイソメのハリ付けが面倒で嫌いだ。

 一昨年、昨年と2年続けて付き合いでキス釣りに行ったが、こんな付け方では駄目とわかりつつも、丁寧につけようという気にはならなかった。キスの食味はいいが釣り味は特に好きではないし、たくさん釣ると捌くのが面倒。要するに、性に合わないのだ。ただしハマる人はハマる。10万円以上する和竿を特注し、僕が10匹釣る間に50匹を釣り上げる名人を目の当たりにしたこともあり、その奥は深い。

 小アジはサビキという疑似餌が針先についた仕掛けを使うので、餌付けの面倒もなく手軽な釣りだ。だが釣れるときは、こんなに釣ってどうしようというくらい釣れてしまう。ただし小型ばかり。間違えて大型が釣れるということはまずない。お父さんが子供を連れて釣るには楽しいが、大の大人にはたとえ初心者であっても物足りなくなるのではと僕は思う。しかも運(腕?)悪く、釣れなければ釣れないで面白くない。

 この季節、僕のお薦め釣りデビュー対象魚はイサキだ。餌はオキアミやイカの豆たん(粒状に小さく切ったイカ)なので、針に付けるのは容易だ。1日に2、3回は訪れる(全くない時もあるが)時合になると、誰でも簡単に釣れることが多い。針に餌が付いてなくても釣れることがあるくらいだ。

 もう20年以上前、一緒にイサキ釣りに行った初心者の先輩が時合にあたり、次々にイサキを釣り上げた際、「イサキって、馬鹿じゃないの」と言った台詞が、今でも強烈に脳裏に残っている。だがイサキだって、釣れないときは釣れない。釣れる日に当たっても、初心者がデビューしたその日に、20も30も釣る可能性は低い。とはいえ、心配ご無用。10も釣れれば捌くにはほどよい数、食べるにも十分だ。

小型のイサキ。このサイズなら干物だろう。

 そしてイサキは、抜群に美味しい。刺身でも塩焼きでも煮付けでも(小型なら干物がいい)、なんでも旨い。旬の6〜7月にはお腹に白い脂がびっしりとついた、まさに脂の乗りまくったイサキが釣れることがあり、その刺身の旨さは筆舌に尽くしがたい。僕にとってはハタやアマダイのような高級魚より、脂ののったイサキの方が刺身では上だ。

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