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米ケンブリッジ発の非営利団体「ベンチャー・カフェ」が日本進出で目指すもの

2018.05.10

■日本発独自のイノベーションで地球規模の課題解決する、という壮大な構想

 山川氏は、日本びいきのCICのローCEOにこう言われ続けたという。「日本に進出するかどうかではなく、いつ進出するかだ。」とはいえ、ハブソン大学で教える立場を捨てる気は無い。しかし、サバティカルという長期休暇を1年半取れることになり、その間は日本に住み、ベンチャー・カフェ立ち上げのリーダーとなることを決心したのだ。

 まずは「自分自身がアントレプレナーであり、日本のイノベーションの支援に関わることは、ミッションだと感じている。そして日本が世界の共通課題を解決していくことに貢献できる。例えば日本の高度なモノづくりの土台の上にイノベーションを起こしていけば、さらに地球規模の問題解決に貢献できる。 高齢化社会という日本が世界に先がけて直面している課題も同じだ。」と山川氏はいう。日本の強みを生かして、世界に通用するイノベーション起こすためのハブを日本に作り支援をしていく、強い意気込みだ。

 なぜ、ベンチャー・カフェは虎ノ門で展開することに決めたのか? 「決め手となったのは、虎ノ門でビジネスを中心とした街づくりの明確なビジョンを持ち、資金やアイデアを投資してとても真剣に取り組んでいる、森ビルの姿勢だ。そこに自分たちの活動と目的を同じくし、また相乗効果があると感じた。」という。また、そもそも虎ノ門には「大手企業もあり、スタートアップ、ベンチャー・キャピタルが移転してイノベーション・ハブとしての兆しがあり、霞ヶ関も近く様々なリソースがあり、日本企業ともコラボレーションしやすい。」のが魅力だという。

 この強力なパートナーを得て、ベンチャー・カフェ東京の「日本でのベンチャーマインドの醸成を行い、日本企業やそこで働く人々をかきたて、ベンチャーの数を増やし、日本から海外へ出て行く具体的な窓口になる」という具体的な目標は、いよいよ現実味を帯びる。

 日本でのイノベーションのハブ作りに際して、山川氏が心がけていくことが2つあるという。ひとつは、「自分が教育者として、起業家のマインドセット、例えば「失敗しない」という概念を、起業家だけでなく日本企業の皆さんに伝えていくこと。」もうひとつは、「誰もが気軽に学び合う具体的な場づくりをすること。起業するというのは経験からくることが非常に多いので、若い人も企業で経験を積んだ人も学び合い、成功を体験した人は社会へのお返しとしてそれを共有する場所だという。」さらにサーズデー・ギャザリングを支えるボランティアも学びの場に参画するという、世界各国のベンチャー・カフェの成功事例を踏襲していく。

 では、日本でのベンチャー・カフェの課題は何か? ひとつは、誰もが気軽に入れるコミュニティを作ることだという。「日本では、イベントに集まっても名刺交換だけで終わってしまう。実際にそのネットワークを使う、ともに教え合うというネットワークにみなさんが慣れていないので、それを変えていきたい。それを、特定の人々や企業の色がついたものではなく、誰でも受け入れる開かれたものにする。」もうひとつは、「地球規模での課題解決につながるイノベーションを日本で起こすためには、例えば高度なモノづくり、高齢化、食、農業、どの分野でどこに焦点を当てていくことが東京独自、日本独自になるのかを見つけ出して行くこと。」であるという。毎週の定期的なイベントのテーマ選びから実行は、そのための実験であり、模索の過程だという。

森ビルの虎ノ門近辺の高層ビル(手前から、愛宕グリーンヒルズのオフィス棟、同住宅棟、そしてベンチャー・カフェ東京が毎週開催される虎ノ門ヒルズ)。

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