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2018.05.10

米ケンブリッジ発の非営利団体「ベンチャー・カフェ」が日本進出で目指すもの

■最初にベンチャー・カフェがめざすのは、日本独自のコミュニティ形成

 初日の「サーズデー・ギャザリング」には数百人が集まったという。その後も毎週木曜日16−21時に、虎ノ門ヒルズカフェを貸し切って開催している。東京とイノベーションをテーマにしたパネルディスカッション、スタートアップのリスクについて法務専門家のセミナー、社会起業家の経験談、研究者や学生のピッチ、教育関係のNPOのセッション、オフィスでの瞑想の実践など、毎回少なくとも5セッションが行われている。筆者が参加した日、山川氏は、アカデミックな観点と実際の学生たちや自身の体験から、失敗することがイノベーションの糧になるという「失敗学」のレクチャーを行なった。日本の社会には失敗を認める寛容さも必要、というのが信念だ。

レクチャーを行う山川氏。この左右や後ろも多くの聴衆で会場は混み合っていた。

 山川氏によると「今後も起業家や企業に興味を持つ人、投資家やメンターとしてサポートする人々、法務や財務などの専門家、コラボレーションする企業や政府機関など様々な団体や人々を巻き込む。現在の日本の環境に適した、人々が顔を突き合わせて情報交換し、気楽に話せる場所を作りたい。それがあってこそ、イノベーションのきっかけが生まれる。そのようなハードではない、ソフトの場づくりをベンチャー・カフェはめざしている」という。毎週同じ時間に同じ場所でセッションが開催され、その合間や終了後には、飲み物を片手に気軽に登壇者や参加者と交流できるのは、そのためだ。

 サーズデー・ギャザリングに加えて、法人会員向けの個別支援プログラムも用意されている。ベンチャー・カフェの世界的なネットワークや経験を生かして運営する「キャプテンズ・オブ・イノベーション」だ。キャプテンと呼ばれる専門家のチームが、スタートアップ企業や新技術との連携、機会発見から市場導入、リサーチやセッションの実施など多彩なプログラムを各企業のニーズに合わせて、企業からのメンバーと一緒になって実施していく、実業のコンサルティングのような仕組みだという。

 さらに、世界最大級のイノベーション創出機構であるケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)が持つノウハウやネットワークが、ベンチャー・カフェ東京の強い味方だ。CICは、イノベーションで世界を変革することをビジョンに掲げ、スタートアップ企業向けのシェアオフィスを世界5都市で運営している。そこでは起業家や投資家、企業の新規事業部や技術系企業の研究部門や政府関係のサテライトオフィスが同居し、イノベーションを加速する独自のエコシステムを構築してきた。そしてベンチャー・カフェは独立採算のNPOだが、CICから生まれた姉妹組織であり、各CICに必ず入居しCICのテナントをソフト面からサポートしているという実績がある。

 今回、日本がアジア初のベンチャー・カフェの進出の地となったのは、CICを創業したティモシー・ローCEOの強い後押しだったという。日本にはCICのシェアオフィスは無いが、最初にコミュニティ作りを優先すべきだという考えのもと、山川氏は、どのような構想を描いているのか?

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