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焼肉、ステーキ、ハンバーグ、なぜ肉専業の飲食店が好調なのか?

2018.05.02

■近年の中食ブームの背景

ところで、外食は好調ではあるものの、近年は外食の自炊の中間である「中食(なかしょく)」にもニーズが高まっている。主にスーパーやコンビニ、デパ地下などのできあいの総菜や弁当を持ち帰って自宅で食べるものだ。

この中食のブームの背景として、稲垣氏は次の3つを挙げる。

1.女性の就業率アップで「簡単に済ませたい」傾向

中食を増やしたい理由を調査したところ、ここ3年の推移で『簡単に済ませたい』という時短ニーズが強まっていることが分かりました。ここには、女性の就業率のアップにより家事や料理に対して労力を費やす余裕がなくなってきたことなどが背景にあると思われます」

2.テイクアウトの時短ニーズ

「またモノや情報があふれる中、相対的に価値が高まっているのは『時間』だと思われます。このことから、時短につながる中食、いわゆるテイクアウト商品は今後も有望と考えられます」

3.各社が中食に力を入れ選択肢が広がっている

「そうした消費者ニーズを背景に、コンビニやスーパーが中食に力を入れ、さまざまなテイクアウト商品を開発していることで、さらに選択肢が広がっていることも、中食市場が盛り上がっている要因になっていると思います」

■中食の市場規模は4年連続で「池袋」が最大

ホットペッパーグルメ外食総研が行った2016年4月~2017年3月の「外食市場調査(2016年度外食&中食動向)」では、首都圏・関西圏・東海圏あわせて外食は月平均4.10回で1回あたりの単価は2,537円、中食は月平均4.62回で、単価は766円となった(0回を除く実施者の平均)。

ちなみに市場規模が最大なのは、4年連続で外食は「新宿(代々木)」、中食は「池袋・大塚」となっている。なぜ中食は池袋・大塚がトップなのか。

「新宿より池袋で中食が多い理由ははっきりとはわかりません。駅の乗降客数で比べると新宿駅のほうが多いものの、乗り入れ鉄道会社数や路線数はほぼ池袋駅と同じです。
あくまで推測になりますが、乗り換え時の都合上、池袋のほうがデパ地下など中食の買いやすい立地の店舗が多いこと、新宿からの電車のほうが混んでいる印象が強いので、混んでいる中に匂いのする中食などを電車に持ち込みたくないことから、新宿では買わないという可能性が考えられます」

2017年4月の追加調査によると、中食は「家で作るより本格的」という考え方も増えており、内食、いわゆる自炊よりも優位性が少しずつ高まっている傾向があるようだ。今後、「外食・中食・内食」それぞれの概念自体も変わってくるのかもしれない。

取材協力
(株)リクルートライフスタイル
ホットペッパーグルメ外食総研・
上席研究員・稲垣昌宏
エイビーロード編集長、AB-ROAD.net編集長、エイビーロード・リサーチ・センター・センター長などを歴任し、2013年ホットペッパーグルメリサーチセンター・センター長に就任。市場調査などをベースに消費者動向から外食市場の動向を分析・予測する一方、観光に関する調査・研究、地域振興機関である「じゃらんリサーチセンター」研究員も兼務し、「食」と「観光」をテーマに各種委員会活動や地方創生に関わる活動も行っている。肉より魚を好む、自称「魚食系男子」。
https://www.hotpepper.jp/ggs/

取材・文/石原亜香利

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