
■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
先月の原稿が、フィンランドのみな様に大変受けていたという話を聞いた。サウナがモテない連中の溜まり場になる危惧の話ね。いやいや、本当におありがとうごぜェます。
で、今回はまったく別の話である。
あのさ、みんな絶対気付いてると思うんだけど、サウナ室に入ると、やけに姿勢が良くなる人っていますよね。
ベンチに座る時に、もはや、
「キョ〜ツケ〜ッ!!」
って号令かけられたんじゃないか? ってくらいに背筋をピンと伸ばしてる人、いるじゃないですか? 軍人か!? ってくらいにピシ〜ッとした姿勢ですよ。オードリーの春日の漫才時の姿勢といってもいいくらい胸を張ってね。
もともと姿勢のイイ人なのか? と思って見てると、立ち上がってサウナ室から出る時なんてのは、急に肩を丸めちゃったりしてるんで、決して常時あのイイ姿勢ってワケでもないみたいなんですよ。
それなのになぜゆえサウナ室ではあの姿勢?
やっぱり自然と輻射熱を取り込もうとしてるんでしょうか? 輻射熱っていうのは、いわゆる赤外線で伝わる熱のことね。
こっからちょっと理屈っぽい話書くけど、バカでも判るように書くんで我慢して読んでいただきたい。
サウナ室に限らず、空気中の熱の伝わり方には3つの伝わり方がある。
ひとつは空気を通じて伝わる伝導熱。
もうひとつは、その空気の移動によって伝わる対流熱。
そしてもうひとつが、赤外線とか電磁波とか呼ばれるモノで伝わってくる輻射熱とか放射熱とかいわれるヤツ。
この3つがからみあって体感温度になってくるんだけど、どうからみあってんだか、もっとわかりやすく説明してみる。
ほら、小学校の時、気温を計るのは日陰で計れっていわれてたでしょ?
あれはようするに空気の伝導熱のみを計ろうとしてるわけですよ。ようするに空気の温度を計ってる。それが温度ってヤツだから。ところが日向で計ると、温度計が太陽の輻射熱の影響をもろに受けて空気の温度じゃなくなっちゃう。
まだよくわかんない話でしょ? なんて、もっとわかりやすく説明する。