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2018.04.21

今日から家族と始めたい終活の第一歩

 2017年12月、私の祖母が亡くなった。高齢で入退院を繰り返していたので、前々からその覚悟はしていたが、いざ最期を看取る時は涙が止まらなかった。しかし亡くなった後は悲しみに浸る時間などなかった。葬儀の準備、行政などの手続き、遺産相続の話し合い、祖母の家の片付けなど、次々とやるべきことが舞い込んできたのだ。将来的に家を継ぐ立場ということもあったので、私はあちこち駆けずり回った。今ではそのあたりの記憶が少々薄い。この体験より終活の大切さを痛感した。人は旅立つ時、残される者のために準備をするべきではないか。

 しかし終活といっても何をすればいいのか? どんなことから始めるべきなのか? そんな疑問を解決すべく取材をお願いしたのが、終活を考案した第一人者である市川愛さんだ。日本初の葬儀相談員として5000件を超える相談に応じ、葬儀の事前準備サポートや講演、コンサルティングも行っている。

終活の第一人者・市川愛さん

 高齢の親を心配する子どもはいつの時代もいる。しかし少子高齢化社会や核家族化により、子どもが親を支えることができなくなってきた。親にはいつまでも元気でいてほしいが、やはりそれなりの備えもしていてほしい。そう願う人にとって、親が終活を始めることは1つの安心材料となりうる。

 そこで私は市川さんに「子どもから親に終活を提案する方法はありますか?」という質問をぶつけた。すると意外な答えが返ってきた。

「そもそもですが、子どもから親に終活をすすめること自体、かなりハードルが高いです。まして義理の両親にすすめれば、関係の崩壊につながりかねません(笑)。また、終活そのものが2009年に生まれた新しい考え方なので、これから浸透・発展していく途中ということもあり、親世代が受け入れにくいこともあるでしょう。

 今のところ最も効果的な方法は、子ども自身が終活を行うことです。『俺も40代になって、そろそろ人生の折り返しだから』とか、『子どもが生まれて私だけの人生じゃなくなったから考えてみたの』とか、自分でエンディングノートを書いて親に見せびらかしてください」

 なるほど。たしかに「この本おもしろいから読んでみてよ。俺は読んだことないけど」と渡されて本を読む人はいない。まずは自分で試して、その善し悪しをわかった上ではじめて親にすすめることができる。

「この方法が効果的なポイントとして、終活を敬遠する親を自然に巻き込めることです。『もし私が亡くなったら家族葬にしたいんだけど、お父さんどう思う?』と相談するだけで、『うーん、俺は大きな葬式がいいと思う』とか、『親戚くらいは呼びなさい』とか、何かしらの意見をもらうことができます。これを繰り返すことで、それとなく親の終活の概要をつかめた事例もあります(笑)」

 子どものやることに関心を持ってしまうのが親心というもの。「今のうちに家族写真を撮っておこうよ」という一言がきっかけで、終活に興味を持ってくれることもある。終活は一人でやるものではなく、家族みんなで行うコミュニケーションの1つと捉えてもいいかもしれない。

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