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2018.04.15

木の香りとぬくもりを感じる伊勢神宮の御山杉で作られた御朱印帳

 三重県度会町に所在する世古林業。筆者は今回、電車とバスを乗り継いで緑豊かなこの町に足を運んだ。

 地域を囲む山々の上に、風力発電塔が何基も立っている。茶畑の合間には大きな太陽光パネルも設置されている。

「我が社の土地でも、太陽光発電を行っています」

 世古林業の世古武弘社長が指し示したその先。川べりにある広々とした土地には、太陽光パネルが規則正しく並んでいる。

 この度会町は、再生可能エネルギーの一大供給地でもあるのだ。

■伊勢神宮の木を使う

 日本の林業は、山林の自然環境を調整管理する役割を担ってきた。

 木々の伐採は「自然環境を破壊する悪行」として語られることが多々ある。しかし林業の仕事の半分以上は「木を育てること」だ。伐採すべき木とそうでない木を見極め、山林の生態系が崩壊しないように自然環境を管理していく。

 日本は「山林の国」なのだ。その中で若干の木材を自然から頂戴し、我々日本人は生活を紡いできた。

 だが、用途が何にせよ「木材を使う」ということは、その結果として端材を出すということでもある。建築素材としても家具としても使えない端くれの木材が、製造過程で必ず発生してしまう。

 端材を目の当たりにして「もったいない」と考えるのは人情だ。とくにそれが、滅多に出回らないような希少な木であれば尚更である。

 世古林業は、伊勢神宮の御山杉を使用した常若小物をクラウドファンディング『Makuake』に出展した。これに関しては筆者も記事にしているが、結果として目標金額の630パーセントもの出資を集めることができた。

 そしてこの度、施工林業は第2弾となる製品を発表した。御朱印帳である。

■端材の有効活用

 伊勢神宮の御山杉を使った御朱印帳。表紙の木目は、もちろん印刷されたものではない。

 従って、この製品に「同じもの」はない。ひとつひとつが異なる顔をしている。

 伊勢神宮の管理する土地で根を張る木は、誰かの都合でいつでも伐採できるものではない。自然に朽ちたものか、あるいはその可能性が濃厚な木だけを切り取って製材業者に回す。「来年はこれだけの御山杉が供給される」という予測を立てることは一切不可能だ。

 供給された御山杉は、主に建築材料として利用される。だが、その過程で端材が出るのは先述の通り。

「端材の有効活用」は、製材業者にとっての宿命と表現してもいいだろう。

 世古林業の場合は、まずは紙のように柔らかく加工した木材を使って財布や名刺入れを作った。それをMakuakeに出展し、300万円を超える出資金を手にした。

 此度の御朱印帳に関しては、さらに好調だ。キャンペーンの期限が1か月以上残っているにもかかわらず、前回のそれを超える額の資金がすでに集まっている。

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