アニバーサリーモデルに見る国内3大時計ブランドの信頼の技術力(2018.04.15)

4/16発売のDIMEでは「男の物欲全開!【本格ハイエンドミラーレス】【国産ブランド腕時計】【超快適ワイヤレスヘッドホン&イヤホン】新次元の神モデル50 徹底比較!」と題した特集を掲載しています。今回はその中でも注目度の高い国産時計の一部を先行して紹介します。
腕時計は男の物欲を刺激するカテゴリーの筆頭。海外ブランドも多く価格帯も広いが、中でも今、注目したいのが〝国産〟ウオッチだ。時計作りに対する3社の真摯な姿勢からは、プロダクトへの「信頼」が浮かび上がる。
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◎時計ライターと本誌編集長が考える国産ウオッチの魅力
時計ライター 竹石祐三
モノ系メディアの編集を経て、フリーランスに。愛用の時計はブライトリングなど多数。「デザインや機能、思想からも、国産ウオッチには強い意志が感じられます」
本誌編集長 安田典人
小誌の編集に携わって13年以上。愛用の時計はカルティエ『サントス100』など数本。「国産は、デザインは至ってシンプルだけど、洗練された雰囲気があるのが魅力ですね」
■改めて好感が持てる安心感のあるデザイン
竹石 今は、各方面で〝メイド・イン・ジャパン〟推しですが、安田さんは国産ウオッチに対してどんなイメージをお持ちですか?
安田 まず、壊れない。信頼性があるという印象ですね。
竹石 私たち世代はGーSHOCKブームを通過しているじゃないですか。とりわけGーSHOCKのもの作りを通して、信頼性を感じていた部分はありますよね。
安田 そして、デザインに〝芯〟がある。例えば、グランドセイコー(以下GS)のデザインは昔から大きく変わっていませんよね。私も、若い頃は舶来の時計や派手なデザインの時計を着けましたが、年齢を重ねてきて、GSのようなシンプルな造形は安心感があっていいと思えるようになりました。
竹石 確かに、カジュアルなものを好んで着けていた若い頃は、GSのデザインってピンと来ませんでしたよね。
安田 おとなしい印象でしたから。でも、その良さが次第にわかるようになりましたね。「落ち着いたデザインでいいな」って。ずっと着けていても飽きることがない。
竹石 GSもGーSHOCKもそうですが、〝不変のデザイン〟という魅力がありますよね。
安田 一方で、シチズンが2011年に発表した『エコ・ドライブ サテライト ウェーブ』は、グリーンの色使いと衛星を思わせるデザインが斬新ですごくカッコよかった。ああいったチャレンジングな部分もまた、評価できますね。
■国産ウオッチの姿勢に未来のヒントがある!?
竹石 GSは精度、GーSHOCKは耐衝撃を追求しています。シチズンも精度にこだわる一方で、技術革新を追求してきた。各社とも、その積み重ねがあるからこそ、信頼に結びついているんですよね。今回、GSでは「キャリバー9F」の25周年に焦点を当てているのですが、実際に使用している人に話を聞くと「精度は高いし、壊れない。これを使うとほかの時計が着けられない」のだそうです。
安田 壊れないからこそ、長く使い続けてあげたいと思いますよね。結果として、それが〝愛着〟につながるんだと思います。この特集ではカメラのパートも国産にフォーカスを当てているのですが、両ジャンルを俯瞰すると、カメラも時計も似ている部分があるのかもしれないと感じました。もしかしたら、こうしたもの作りの姿勢に日本のメーカーが生き残るヒントがあるのかもしれません。
竹石 チャレンジングな姿勢や、仕上げに対するこだわりは、海外でも実践しているメーカーはありますが、昔から日本のメーカーが誇るべき部分ですからね。
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