人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.04.22

究極の宇宙食はうんこだった!?

 驚くべきことに動物の幹細胞から人工的に培養して作った人工培養食肉「クリーンミート」の販売が年内にもはじまるかもしれないということだが、もちろん我々にとっては肉だけでなく野菜も必要だ。だがご心配なく(!?)、“人工培養野菜”のほうも着実に研究が進んでいる。

■美味しくて栄養豊富な“人工培養野菜”

 今年の冬は野菜価格の高騰が続いたが、食生活に欠かすことのできない野菜の安定供給は今後も引き続き食糧生産の要となる。しかしながら耕作地の開拓にはすでに限界に近いところまできていると思われるため、野菜類の増産は難しい言わざるを得ないだろう。

 このまま推移すれば将来的に野菜はもはや庶民の手が出ない高級食材になってしまうのかという懸念が浮上してくる中、VTTフィンランド技術研究センター(Technical Research Centre of Finland、VTT)から明るい話題が届いている。PCCと呼ばれる植物細胞培養(plant cell culture)技術を駆使して“人工培養野菜”の開発に成功したのである。しかも食感も風味も良く、栄養価も高いということで“未来の野菜”としてきわめて有望であるという。

「増加する世界人口の食糧需要を満たすための十分な耕作地がないので、新たなソリューションの創出が喫緊の課題になっています。PCC(植物細胞培養技術)はその解決策として大きな可能性を持っています」と研究を主導したVTTのエミリア・ノードランド氏は語る。

VTT」より

 培養の元になっている植物はクラウドベリー、コケモモ(lingonberry)、ストーンベリーの3種で、ベリー類ということもあり風味は野菜というよりも新鮮な果物に近いということである。栄養成分も申し分なく、タンパク質は14〜19%を占め、消化に良いことも実験で確かめられている。

 アミノ酸も一般的な大豆よりも高い値で含まれており、食物繊維の割合は21〜37%にもなり、朝食に食べられるシリアル類よりも高い割合である。また不飽和脂肪酸やポリフェノールも豊富に含まれているということだ。

 この“人工培養野菜”の可能性は無限に広がっていると研究チームは力説している。人工培養野菜は単品で食べるほかにもあらゆる料理や加工食品の原材料になり、また扱いやすい“培養キット”が開発されれば、飲食店や自宅でも野菜が栽培できることになる。また今後の宇宙開発分野でも有望な食糧生産技術になるだろう。実際に我々の口にこの人工培養野菜が入るのは少し先の話にはなるが、将来の食糧事情にとって明るい話題であることは間違いない。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年10月16日(火) 発売

DIME最新号の大特集は「秋の新製品ベストバイ」特別付録は1/7スケールのロボット掃除機「ルンバ」メジャー!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ