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2018.05.06

他の経営者にはない経営の神様・松下幸之助の資質とは

【他の経営者にはない経営の神様・松下幸之助の資質とは】

1918年(大正7年)、妻のむめの、むめのの弟・歳男とともにわずか3人で設立した「松下電気器具製作所」。「パナソニック」に社名を変え創業100年を迎えた現在、グループ合わせて27万人を擁する巨大企業へと成長した。パナソニックは車載用電池やIoTなどの新しい分野にチャレンジを続けているが、その根幹には常に創業者・松下幸之助の哲学が受け継がれている。では、他の名だたる経営者たちと、どのような違いがあったのか。経営評論家の片山修さんに話を伺った。

 数々のピンチを越え、日本を代表する企業を育て上げた松下幸之助氏。その資質はほかの名だたる経営者と何が違うのか。同業であるソニーとは何かと比較されることが多いが、その社風や創業者の資質は全くといっていいほど異なる。

 ソニーを創業した井深大と盛田昭夫はいずれも大卒のいわゆる「エリート」であり、小学校を中退して丁稚奉公に出た「叩き上げ」である幸之助とは決定的に違う。幸之助の目線は極めてローアングルで、常に人の意見を求め、「衆知を集めた全員経営」を実践してきた。

 現場の「叩き上げ」という点ではホンダの創業者・本田宗一郎と似ているが、ツナギ姿で従業員から「オヤジ」と親しまれた宗一郎は生粋の技術者であり、経営面は名参謀の藤澤武夫に任せっきりだった。一方で「経営の神様」と称される幸之助は、技術者というよりも「商売人」だった。

 実際、かつての松下電器産業は〝マネシタ電器〟と揶揄されたように、画期的な技術よりも製品の普及に注力した。これに対し、宗一郎の口癖は「人のマネはするな」であり、名経営者と天才的技術者という大きな違いがあった。

 世にいう「幸之助イズム」とは、あくまで経営を実践する中で培われたものであり、だからこそ企業経営の本質を突いている。それゆえ近年の名経営者は、今もなお幸之助から学ぶことが多いようだ。

 例えば、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、「なぜ日本人は幸之助さんからもっと学ばないのか。経営のすべては幸之助さんの本に書いてある」と公言。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長や、中国の家電大手・ハイアールのトップなど国内外の経営者に幸之助の信奉者が多いのも頷ける。類い稀なる「一商人」なのだ。

叩き上げの経営者たる強みが際立つ。
叩き上げの経営者たる強みが際立つ。

片山 修さん
[お話を伺ったのは]片山 修さん

経営評論家。『なぜ松下幸之助は変われたか』(祥伝社)など、企業経営やリーダーに関する著書多数。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

 

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