人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.04.10

人生の後半戦へ向けて心の知能「EI」を養う7つのステップ

■EIは向上し続ける

 対人関係を処理するだけでなく、我々の運動能力にも大いに関係していることがわかったEIだが、かといって身体的能力と同じように加齢と共に落ち込むわけではない。最新の研究ではEIは60歳過ぎまで向上を続けることが指摘されている。

 カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、20歳代から60歳代までの実験参加者144人に、さまざまな感情を引き起こすドラマ仕立てのビデオクリップを見てもらうという実験を行なっている。

 各種のビデオを見た後に、参加者はそれぞれ一連の質問に答えたのだが、60歳代が最もビデオを幅広い観点からさまざまな視点で見ていることがわかった。具体的には、年齢が上の参加者のほうがよりビデオの内容に感情移入することができ、悲劇的であったり不快な内容であってもその中に救いや希望を見いだすことができるのだ。

Inct」より

 特に60歳代はドラマのストーリーを“複眼的”に見ることができる一方、20歳代・30歳代は不快な内容や悲劇的なドラマを無視してなるべく影響を受けないでいる技術に長けていることもわかった。

 精神衛生のためであれば“無視する能力”が高いほうが良さそうにも思えるのだが、悲劇的であったり不快な内容であっても決して無視せずに複眼的な観点からドラマを見る高齢者には、生きるうえでのアドバンテージがあるという。それは他者と人間関係の深い理解に繋がるからである。

「人生後半の生活の軸となるのはソーシャルな交流と、人の世話をし自分も世話をされるという様相です。私たちは歳をとるにつれて対人関係に思いやりのある言動をとれるように神経系を“最適化”しながら文化人類学的な進化を遂げているようです」と研究を主導したロバート・レベンソン教授は語る。

 そして悲劇を無視せずに正面から受け止めることは、人生の後半において人と有意義な関係性を構築する上で重要な能力であるという。これが高齢者のソーシャルな生活の質を高めるのに有利に働くのだ。

 認知症という落とし穴はあるものの、歳を重ねることで自然に培われる“年寄りの智恵”は確かに存在することになる。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年6月14日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「メンズ美的ビューティーボックス」!  特集は「2019年上半期ヒット商品大研究」「NEW渋谷の全貌」etc.

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。