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2018.04.02

中島翔哉、乾貴士…日本代表に必要なのは圧倒的「個」で打開できる選手だ!

■連載/元川悦子「ロシア戦記」

 3月23、27日にリエージュで行われたマリ・ウクライナ2連戦を1-1、1-2の未勝利で終えた日本代表。欧州組を含めたフルメンバーでは昨年10月のハイチ戦(横浜)から5戦未勝利となり、2カ月半後に迫った本番に向けて暗雲が立ち込めている。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任論も再浮上するなど、チームを取り巻く環境は非常に険しい。ここから本当に立て直せるのか。最悪の状況から蘇った2010年南アフリカワールドカップの再現はどうしたら果たせるのか。選手たちももがき苦しんでいる。

 直近のマリ・ウクライナ戦で色濃く感じられたのは「圧倒的な個で打開できるアタッカーの不足」だった。ウクライナ戦で日本の右サイドを切り裂いたイェヴベン・コノプリャンカ(シャルケ)が象徴的だが、彼のスピーディーなドリブル突破とタテへの推進力に対面に位置した酒井高徳(HSV)は翻弄され続けた。右FWで先発した本田圭佑(パチューカ)も守備のサポートに奔走する羽目になり、ゴール前に飛び出していく仕事までは手が回らなかった。コノプリャンカがグイグイと前へ突進し、酒井高徳、山口蛍(C大阪)、植田直通(鹿島)をかわしてマイナスクロスを入れた結果、最終的に相手右サイドバックのオレクサンドル・カラファエフ(ソリャ・ルハンシク)が決めた2点目などは、個の力でもぎ取った得点の典型例。こういったシーンは日本にはほとんど見られなかった。

「個の打開力を高めないといけない? そこに尽きるかなと思います。相手の2得点目なんていうのは、完全に左サイドのシャルケの選手(コノプリャンカ)がハーフウェーラインに近いところから2人をちぎってチャンスを作ってる。ああいうシーンを見ても、戦術で決められてることとか、チームの決まり事もある中でもやっぱり個ではがしていく選手の重要性をベンチで見てて思いました」と宇佐美貴史(デュッセルドルフ)もしみじみと語っていたが、そういう存在をチームに加えることも苦境脱出のカギになるのではないか。

 この2戦でドリブル突破とシュートという自身の持ち味を強く押し出した中島翔哉(ポルティモネンセ)はその1人だろう。マリ戦の終了間際の劇的同点弾、ウクライナ戦ロスタイムに自らのドリブル突破からFKを奪ったシーンを見ても、自分から仕掛ける力を備えた日本では数少ない選手と言っていい。

「監督からはどんどん前に行ってドリブルでもパスでも仕掛けろと言われていました。ゴールまで持ち込むことはポルトガルでやってる時も意識しています」と本人も話すように、単に相手を1対1で抜くだけでなく、得点まで持ち込もうという意欲を持ってプレーできるのが中島の強み。それが今季ポルトガルリーグ1部での9得点7アシストという結果に表れている。

 もちろん中島も守備力やオフ・ザ・ボールの動きという課題があるため、先発や長い時間で使うのは難しいが、反撃に打って出るためのスイッチ役には成り得る。それは今回の2連戦でハッキリした。左サイドにそういう選手が出てきたのは、苦境にあえぐハリルジャパンの数少ない希望と言っていい。

中島翔哉に続く更なる秘密兵器はいないのか!?   Photo:GETTYIMAGES

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