人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

オシャレな街・自由が丘で異彩を放つ男の勲章酒場『I』

2018.03.24

『感嘆と絶頂の串ンフォニー来る』

 串は2本とも、4×3センチ程の肉が2枚ずつ串に刺さっている。

 牛ハラミの方が、タレが掛かっている牛串としてはノーマルタイプなんだけど、見た目からして、

「手が込んでる!」

 と感嘆したのが、タンのネギ塩! 炙られた牛タンの上に、まずはミジン切りのネギが含有された粘度のあるネギ塩ダレがかかっていて、さらに! その上にはフライドオニオン……オニオンでなくて揚げ葱かもしれないけど、それが振りかけられている。

 貧乏性なんで肉一切れを一口で食べることはできず、一切れを半分に歯で噛みちぎりつつ、その半分を味わう……もうさ、炙った牛タンがウマイってことは端ッからわかってたけど、そこに塩ダレに入ってるネギ独特の香りが広がり、そしてフライドオニオンの香ばしさがさらに牛タンの旨味を倍増させる!

 ここで普通ならば、追っかけるように酎ハイを呑んで「ク〜ッたまらん!」とか言っちゃうところだけど、ここまでくると、もうその旨味をズッと口の中で感じていたいんで、酒は飲まずに延々と肉を噛み噛みしながら、その余韻を味わう。

 至福!!

 そして口の中から味がなくなったところで、おもむろに酎ハイを呑む。

「オァァァァァァ……」

 喉の奥から、絞り出るような歓喜の声が自然と湧き出る。

 そして漬物を一切れいく……どうせ死ぬなら今死にたい! そのくらいいい気持ち!

 肉を食べる順番的には、タンを全部食べてから、ハラミに移行した方がいいんだろうけど、味見的な意味合いで、ハラミのほうも同じように半切れ頬張る。

 噛んだ瞬間、もう肉汁大洪水! その洪水ジュースを少しずつ喉の奥に流し込みながら、できる限り長時間に渡って味の余韻を楽しむ、この素晴らしきひととき!!

 いつもの一人呑みなら、この串2本に酒三杯くらいで軽く出ちゃうところだけど、もうこの店は他のモノもうまいに違いない! と、さすがに999円メニューはいかなかったけど、串を堪能しきった後に『牛タンガーリックポン酢/499円』をオーダーするというオレの一人呑みには珍しい大盤振る舞い!!

 これがスライスオニオンの上に、拍子切りの茹でタンが乗り、ポン酢がかかり、青ネギとフライドオニオンがトッピングされた、うまいに決まってるヤツ。

 さらにだ! この店、店内BGMが80年代歌謡曲で、嶋大輔の『男の勲章』とかかかったりすんの。

 結論・生きててよかった!!

文/カーツさとう

コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。

■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年6月16日(火) 発売

DIME最新号の特別付録は「デジタル調理温度計」!特集は「安くてイイもの」&「新しい働き方」&「マイナポイント」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。