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なぜ今になって有料化?ネットをザワつかせたauとソフトバンクのテザリング問題の真相

2018.03.27

■テザリングのオプション料金はなぜ必要なのか

房野氏 容量でデータ通信料金が決まっている現状、テザリングオプションはどうしても必要なものなのでしょうか。

法林氏 必要な理由はあるんですよ、残念ながら本当にある。そこら辺でドコモと、au、ソフトバンクは仕組みが違うんです。

 昔、ドコモの端末をSIMロック解除して、海外でSIMを挿してテザリングしようとしたら、つながらないことがあったんです。どうしてかというと、テザリングのときは端末の中で接続先のアクセスポイントを強制的に変更していた。それは固定化されているので、別のSIMだとテザリングできませんとなる。実は、ドコモは数年前にこれを見直し、テザリングでも同じルートを通るように仕組みを変えたみたいなんです。ところが、auとソフトバンクは相変わらず従来通りの仕組みで運用している模様。

 なぜテザリングのときにアクセスポイントを変えているかというと、ケータイ時代の名残りだと言われています。iモードのサイトにパソコンからつなげないのと同じようなことで、ずっと制限を付けている。それが今でも接続先(APN=アクセスポイントネーム)として残っているんです。auとソフトバンクに公開APNがないのもそうだし、わりとそこら辺が厳しく作ってある。なぜそんな仕様なのかというと、auの公式サイトのメニューに、今はないけどEZwebみたいにオンラインバンクがあったりすると、そこにパソコンで接続されるのは危ないという話。じゃあ、テザリングのときは違うルートからデータを流しましょう、ということになった。だから、テザリングをするときはお金を払ってください、というのがテザリングオプションの根拠。ところが、それって誰の都合なのかと考えると、キャリアの都合。

房野氏 セキュリティの問題は……。

石野氏 今はもうないですよ。

法林氏 そこをどう見るか。今はもうないからいいじゃんって、そもそも、スマホだってパソコンと同じくアプリが入るわけだし、いちいち区別する必要はないよって言ってしまえばいいんだけど、あるものをどうするかという問題がある。それを誰が負担するかという問題になると、やっぱりテザリングする人が負担するべきでしょうというのが、au、ソフトバンクの料金を作っている人たちの考え方。だけど、包括的に考えると、スマホでデータを流そうか、パソコンでデータを流そうが、流しているデータの中身は変わらないわけなので、だからテザリングオプションはダメでしょうって話になる。

石野氏 ドコモの端末は、たぶん、ドコモのSIMを挿していると、spモードテザリングに切り替わるんですけど、SIMロックを解除して他社のSIMを挿しまくっている僕らのような人から苦情が殺到して、ドコモ以外のSIMを挿したときは、テザリングAPNに切り替えないような仕様になっている。ドコモの場合、spモードのAPNは完全公開しちゃっていて、SIMフリー端末でも使えるようになっている。

法林氏 IMEIの制限(端末の製造番号による制限)もないしね。

石野氏 SIMフリー端末にはそんな切り替え機能が入っていないので、ドコモは金を取る手段がないんですよ。テザリングのときはお金を取りますといっても、ユーザーがSIMフリー端末にSIMを挿したらお金を取れなくなるので。あと、お金を取る手段としては、DPI(Deep Packet Inspection)して通信の中身を見るしかないんですけど、そういうことは、ドコモは体質的にやらないだろうし。

法林氏 石野君がいったように、IMEI制限を撤廃したときに、恐らく、ドコモはそこでお金を取ることを諦めたんだと思う。完全にオープン化に振った。ところが逆に、au、ソフトバンクは従来仕様のままネットワークを引きずってきているので、止めるタイミングがなかった。

石川氏 でも、業界のトップが料金を取らない中で、2位、3位が取るってどういう根拠だよって。

石野氏 最近、聞いたことないですよね、テザリング料金……アメリカでちょっとあるか。AT&Tとか、料金プランによってはテザリングできないというのがありますけど、うーん、でもちょっと時代に合ってないなあ。

石川氏 これから5Gで大容量時代だっていっている中、なにケチくさいこと言っているんだと。

法林氏 あくまでも、今、言ったのはキャリアの事情であって、ユーザーの事情ではない。4月までに有料化がひっくり返るかもしれないですけど、今のところau、ソフトバンクの2社に対しては、そこがどうなのって気持ちがある。

房野氏 ドコモのように仕様を変えるのは大変なんでしょうか。

法林氏 そうでもないと思う。少なくとも、KDDIの田中社長が「深く考えないで(テザリングオプションを)整備しちゃってました」と言ってから、もう1年近く経っている。その間にやることはできた。

KDDIの代表取締役 社長 田中孝司氏

石野氏 深く考えて半額になっただけかいって。

石川氏 ソフトバンクだってウルトラギガモンスターとか言っているなら、50GB使わせろよって。

房野氏 スマホだけじゃ使い切れないかもしれませんね。

法林氏 相当難しい。結局、なんのために大容量プランをやっているのかという話になる。20、30、50GBとやっているんだったら、テザリングくらい使わせろって話。どうしてもアクセスポイントをセキュアに保ちたいから区別したいというんだったら、それはキャリアがやる仕事であって、ユーザーが負担する仕事じゃない。「自分はこのデータ容量を使うために、月数千円、払っているんだ」っていうユーザーの気持ちをわかっていない。よく、あの500円のリリースを出したと思うよ。驚いたよ。

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