
緑色に近い青色を指す「チェレステ」。これは「天空」という意味のイタリア語であるが、自転車乗りにとっては特別な色として知られている。そう、この色は世界最古の自転車ブランド、「ビアンキ」を表しているからだ。
1885年の創業以来、ロードバイクやマウンテンバイクなど、さまざまなカテゴリーの自転車を作り続けてきたビアンキだが、もちろん電動アシスト自転車(以下e-bike)も、リリースされている。それが『カメレオンテE』。2005年のデビューから長年愛されるクロスバイク『カメレオンテ』をベースに、e-bikeのユニットを搭載したモデルとなっている。
一見したところ、チェレステカラーのアルミフレームに目を引かれがちではあるが、その特徴はフロントのホイールに搭載したハブモーターにある。その理由をマーケティング部の伊藤晋平さんは語る。
「フロントホイールにモーターを搭載したため、前輪側で引っ張るように駆動させつつ、後輪は一般的な自転車と同じくチェーンでドライブさせるようになっています。つまりこれは〝両輪駆動〟の自転車なのです。
またもう一つの特徴は、メンテナンス性の高さです。クランクの軸にモーターを搭載したミドルドライブの自転車は、見た目がシンプルでかっこいいのですが、一般的な自転車ショップではメンテナンスが難しいところがあります。でも『カメレオンテE』は、フロントホイールのハブモーター以外は、ほとんど普通の自転車と変わりがありません。だから一般的な自転車ショップでも修理やメンテナンスが簡単にできるのです」
メンテナンス性の高さはe-bikeユニットも同じ。使用されているユニットは日本製のため、もし万が一、トラブルがあった場合でも修理はすぐにできるという。ちなみにバッテリーの重量は1.37kgと軽量で、約2.5時間の充電でエコモード40km、平坦34km、坂道28kmの走行ができる。
こちらの記事も読まれています