
マーケティングの専門家の間で「Gen Z(ジェン ジー)」と呼ばれる世代が注目されている。定義は諸説あるが、米国では2000年〜2010年生まれを指し、「ジェネレーションZ」または略称で「Gen Z」と呼ぶ。1980年〜2000年代初頭生まれの「ミレニアルズ」と呼ばれる世代と同様、ネットに親しんでいるが、「Gen Z」のほうが幼い頃から使っていることで、より一層SNSが浸透している世代といえる。消費行動もSNS映えしたり、自分を盛れるものに出費する特徴がある。
「情報収集の方法も特徴的で、検索エンジンではなくSNSでハッシュタグを使って調べます。ググるのではなく、〝タグる〟がこの世代の常識です」(電通イノベーションラボ・天野彬氏)
また、次のような指摘もある。
「『Gen Z』にはSNSを使ったアプローチが有効です。SNSの普及は世界的な現象なのでこの世代の対策は訪日客対策にもなります」(JTB総研・早野陽子氏)
観光地などではSNS映えをするメニューの開発やスポットの紹介が求められる。
「Gen Z」は東京五輪後に社会に出てくる。先を見据えた成長戦略のために彼らへの対策が急務だ。
〈DIMEの読み〉
「Gen Z」の親はバブル世代が多い。よって「Gen Z」の〝懐かしさ〟は、80年代の文化や流行に源流がある。「Gen Z」を攻略するヒントがこのあたりにもありそうだ。
日本では2008年に『iPhone』が発売され、Twitterがサービスを開始。2011年にはLINEが始まった。これらを〝あって当然のもの〟として使ってきたのが「Gen Z」だ。
文/編集部
※記事内のデータ等については取材時のものです。