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2018.04.12

輪島塗の老舗「輪島キリモト」の8代目が作る新しい輪島塗のカタチ

輪島塗の老舗、「輪島キリモト」の第8代目の桐本滉平氏が、新しいブランドを立ち上げた。

「漆をもう一度、科学とデザインの視点でとらえなおした」という20代ならではの新しい視点について、詳しく聞いた。

■輪島キリモトの新プロダクトブランド「IKI –by KOHEI KIRIMOTO」

「輪島キリモト」といえば、江戸時代後期、1700年代後半に誕生した石川県輪島市の漆器塗の老舗である。代表の桐本泰一氏の実の息子である、8代目の桐本滉平氏が、時代に合った新しいブランドを立ち上げた。それが「IKI –by KOHEI KIRIMOTO」である。

ブランド名の「IKI」は、「生き/息/粋」の3つを表している。これは、漆という素材が自ら呼吸をする、生きている素材であるところ、そして人間の肌に近い感触という特性が、この第一弾のプロダクトへ最大限に活用されているという。そこで「ヒトハダに一番近いウツワ」が5つ開発された。

漆が人肌に近い、そういわれると確かになんとなく分かる気がする。実際、「手触りや口触り」に優れている。西洋の食事と比べ、日本では器が口に触れることが多いからこそ、長年受け継がれ進化してきた素材といわれる。

■漆の「科学」と「デザイン」に着目

現代のクリエイターの感性を取り入れたというこの新ブランドの特徴は、何といっても「漆」を科学とデザインの視点で捉え直しているところにあるという。

科学とデザインの視点とはどういうことなのか。桐本滉平氏に聞いてみた。

●科学の視点

「これまで漆は『伝統』が先立って、本来の機能や価値を言語化し、マーケティング上の価値として伝えようとしてきませんでした。『漆=高いけどなんかいいもの』で、生活者もつくり手も思考停止していたのが、漆器産業全体が抱える課題でした。

そこで、漆の価値を科学的に分析することで『漆は乾燥ではなく、化学反応で固まるため、その塗膜は、水分を保湿し、ヒトの手や唇など、とても敏感な個所で、人間の肌の感触に近い保湿性を感じられる』すなわち人肌に近い感触の素材であるという価値を明確化することができました。これが『科学』の視点です」

●デザインの視点

「そして、その価値を最も感じられやすいようなプロダクトデザインを、東京のクリエイターである井上裕太氏(QUANTUM)、徳野佑樹氏(TBWA/HAKUHODO)、三浦崇宏氏(The Breakthrough Company GO)と共同開発しました。人間の体に馴染む曲線、さらにこれまでは実現がむずかしいとされてきた肌色の漆を、職人とともに実現しています。人間の肌に最も近い食器というコンセプトを、ものすごくタンジブル(実体がある・実際に触れることができるさま・手触り感があるさま)に商品化することができました。これが『デザイン』の視点です」

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