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2018.04.11

海外でスマホを安く使えるようになる?H.I.S.と日本通信が始める「H.I.S.モバイル」の狙いを探る

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

 スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は新生「H.I.S.モバイル」について議論します。

■大丈夫か、H.I.S.モバイル

房野氏 旅行会社のエイチ・アイ・エス(H.I.S.)と日本通信が「H.I.S.Mobile(H.I.S.モバイル)」を設立して、格安スマホやSIMを販売することになりました。どう思われますか?

房野氏

石川氏 H.I.S.、大丈夫かなというのが正直な感想。発表会のときも、H.I.S.モバイルの社長(代表取締役社長 猪腰英知氏)がはっきり「我々は通信会社の知見がないので」と言い切っているんですよ。その社長は去年までハワイの事業を見ていたという人で、本当に旅行会社の人で、通信に詳しくないんだなと。

 H.I.S.からすると、電話でもネットでもいいんですけど、まずは旅行を売る。その後に、保険いかがですか、ルーターいかがですか、おみやげ日本で買えます、じゃあSIMどうですか、という売り方をするための、商材の1つとしてとらえているという感じなんです。それくらいの扱いであればいい気がするんですが、発表会に参加した感じだと、すごく本気で格安スマホをやる、みたいな風に見えたし、とはいいつつも発表している内容と実際の内容が、若干ずれている気もするし。プレゼンテーションとプレスリリースの内容が薄くて、実際にウェブサイトを見ないとしっかりしたことがわからない。

石川氏

石野氏 しかしプレスリリースにウェブサイトのURLが書いてない(笑)

石野氏

石川氏 しかも、ウェブサイトを見ると海外SIMの話が一切出ていない。なんかねぇ……なんかまた沸々と……

石野氏 「VAIO Phone」の……

石川氏 VAIOの人を紹介しようかな、みたいな気がしましたねぇ。

石野氏 プレスリリースとか発表会で“話を盛りあげる”のは、いつもの日本通信流なので仕方がないかなと思って、割り引きしながら見ていたんですが、内容だけを見ると、そんなに悪くないかなという感じがする。

石川氏 発表会の内容では、いつものスマホを持って行って海外で安くデータ通信できますよ、という話になっていた。さも1枚のSIMカードで日本の番号を使えて、海外でも日本の番号を使えて、しかも安く通信できるという風なイメージだったんですよ。でも、実際に囲みで質疑応答すると、実はSIMカードは2枚で、国内のドコモ、ソフトバンク回線で使うSIMと、海外のeSIMベースとで別々になっているという話。

法林氏 それがいずれ1つになるといっているけど、「いずれ」だよね。だからリアリティがないという話。当初は今のデュアルSIM端末で、日本の回線と渡航先のSIMカードを入れて使うのと、たいして変わらない。だったらクラウドSIMとかの方がよっぽど現実感がある。

法林氏

石野氏 海外SIMはeSIMなので、たぶん香港にある「AIRSIM」とかと同じ仕組みで各地のキャリア設定を書き込めるはずで、だから料金が安いというのはわかるんです。で、それをH.I.S.の店舗でWi-Fiのルーターの代わりに提案するというのもわかるんですよ。なんですけど、それが「H.I.S.モバイル、ローンチ!」みたいにドーンと来てしまうと、ちょっと違和感がある。

石川氏 「旅行商品を買いに来ました」「ハワイ旅行を買いに来ました」というお客さんが、「格安スマホどうですか」と言われて、「じゃあ買います」となってMNP番号を発行して移るかといったら、さすがにないじゃないですか。なんてハードルが高いことをするんだと思った。

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