
スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回はLINEモバイルがソフトバンクに買収された、その真相について議論します。
■大手キャリアのサブブランド競争が勃発?
房野氏 ソフトバンクとLINEモバイルが戦略的提携を発表しました。LINEモバイルの第三者割当増資をソフトバンクが引き受け、取引完了時の出資比率がソフトバンク51%、LINEモバイルが49%となる予定です。
石野氏 びっくりはしたんですけど、アリかなと思った。ソフトバンクにしてみれば、もう1ブランド持ってKDDIのサブブランドのBIGLOBEモバイルを牽制しておこうという狙いもありそう。Yahoo!とLINEがあるというのは、すごく分かりやすいですし、いかにもソフトバンクらしいチョイスだと思いました。
石川氏 赤いYahoo!と緑のLINE(笑)
石野氏 そう、分かりやすいなっていうのがすごくありました。料金プランも、LINEモバイルはY!mobileより一段安いですし、大手キャリアそのものではなくMVNOなので、通信品質で落ちるところがあって差別化できて、販路も違う。ソフトバンクに1つ新たな武器ができたという感じ。一方でLINEモバイルは、なぜこのタイミングで手放しちゃうんだろうなと。やっぱり経営が苦しかったんだろうなと、すごく思いました。満足度は高かったけれど、ユーザー数はそこまで伸びていなかった。