
ロボット掃除機=高額と思いがちだが、最近は1万円を切る超激安モデルまで登場。そこで今回はアンダー1万5000円クラスの2機種を家電プロレビュアーの石井和美さんにチェックしてもらった。
[テストした人]
家電プロレビュアー 石井和美さん
白物家電のレビュー歴10年超。ロボット掃除機は『ルンバ』のフラッグシップ機を愛用している。
◎〝賢さ〟も〝吸引力〟もそれなりの実力
ロボット掃除機の価格差で最も顕著なのが〝賢さ〟。高級機はともかくセンサー技術がスゴいんです。障害物や落下を避けたり、部屋の広さや汚れを的確に検知して省エネで効率よく掃除するなど、ホントに頭がいい。一方で激安機は、回転ブラシでゴミを集めて、吸い込むだけ。逆にゴミをまき散らすこともあるうえ、走行パターンも気分次第で、隅々までのお掃除は〝運まかせ〟という感じでした。また、高級機は吸い込み口にも、一般の掃除機のヘッドにあるようなローラーブラシが付き、強力吸引できるのですが、今回の2機種にはそれがないので吸引力もイマイチですね。
ただ、ドンキのモデルはこの価格でスマホと連動するのはさすが。スマホやリモコンで操作できるとラクだし、ファームウェアのアップデートで本体性能も上がる。ネットにつながるモデルのほうが長く使えるんです。でも、全般的に物足りない感じは否めない。
とはいえこの値段ですから、お部屋事情を鑑み、補助的に使うのはアリだと思います。週に2〜3度だけ動かすだけでもすっきりしますし、物足りない部分は、自分でやればいいんですから。
〜DIMEの視点〜
高級機とは明らかに異なる性能。最終的に自分で掃除することを前提とし、補助的に使うならアリ。