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端末から基地局まで5Gの取り組みに積極的なサムスンの強み

2018.02.28

■端末から基地局まで5Gをサポートするサムスン

 KTと共に、韓国でいち早く5Gのトライアルをスタートさせたサムスンだが、日本国内でもNTTドコモとKDDI(au)とトライアルをはじめている。今回の平昌オリンピックでのトライアルをはじめ、日本での取り組み、グローバルでの5Gの状況などについて、サムスンの水原(スウォン)本社で、同社ネットワーク事業部常務の申東洙(DongSu Shin)氏に話をうかがった。


サムスン電子・ネットワーク事業部 常務の申東洙(DomngSu Shin)氏に5Gの動向についてうかがった。

 申氏はこれまでの2G/3G/4Gのネットワークと5Gのネットワークの違いについて、説明した。それによると、これまでの4Gまでのネットワークは周波数帯域として、数GHz以下の周波数帯域を使い、バンド幅(利用する周波数の幅)も数MHz、広いバンド幅でも20MHzまでに留まっている。これに対し、5Gではこれまでの4Gまでで利用してきた周波数帯域に加え、数十GHz帯という非常に高い周波数帯域も利用し、バンド幅も100MHzから、広いものでは数GHzというバンド幅で、データを伝送するという。超広帯域、超連結性、超低遅延が5Gの特徴として掲げられ、スマートフォンやタブレット以外に、IoTやIPテレビ、デジタルサイネージ、エンターテインメント、自動車や交通機関との連携など、さまざまな応用が考えられているとした。ただし、5GはこれまでのLTEを中心とした4Gのネットワークを完全に置き換えるといった位置付けのものではなく、既存の4Gネットワークの延長線上にあり、拡張するような形で導入されていくという。

 ただ、一般的に高い周波数は直進性が強く、障害物に反射する影響を受けやすいとされている。特に、都市部のようにさまざまな障害物がある場所では影響が大きいが、5Gのトライアルで使われている28GHz帯は確保できる周波数帯域が幅広く、大容量を一気に伝送できるというメリットもある。たとえば、スタジアムなどのように、オープンなエリアでは多くのユーザーに対して、一度にデータを伝送するといったメリットを最大限に活かした利用を検討しているという。

 また、サムスンとしては、スマートフォンやタブレット以外に、パソコンや家庭用テレビ、家電製品などを手がけており、これらを相互につなぐことができる立場にある。こうした特徴を活かし、すでに米国ではVerizonと5Gの商用サービスの契約を済ませており、韓国ではKTとSK Telecom、日本ではNTTドコモとKDDIとそれぞれ5Gトライアルを開始し、さまざまな成果を上げてきている。たとえば、昨年9月にはKDDIと共に、サーキットにおけるテストで、車載端末での時速192kmでのハンドオーバー(基地局から基地局への切替)、時速205kmでのデータ伝送を実現しており、その様子は動画でも公開されている。

■関連情報
http://www.samsung.com/global/business/networks/insights/news/kddi-and-samsung-break-track-record-in-high-speed-5g-mobility-test/

 ところで、実際に我々ユーザーが5Gの世界を自分の手で楽しめるのはいつ頃になるのだろうか。申氏によれば、現在、世界各国で5Gのトライアルや計画が進行中だが、やはり、世界に先駆けて商用サービスがスタートするのはアメリカ、韓国、日本で、早いところでは2018年〜2019年のサービス開始へ向けて、準備が進められているという。そして、2020年以降はその他の国と地域が続くだろうとした。国内の携帯電話事業者との関わりの深い同社だけに、今後の展開が非常に気になるところだ。

文・写真/法林岳之

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