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2018.04.02

悲観主義者は自信を持っている!?ポジティブな楽観主義者に潜むリスク

 前向きで健康的な生活が充実した人生や社会的成功に結びつくことは明らかだろう。満足のいく結果を目標に何事にもポジティブに取り組みたいものであるが、一方で最悪の結果を想定してみるのも悪いことではないという。ある種の悲観主義は当人の自信を高めているというから興味深い。

■悲観主義者は自分に自信を持っている!?

 リーズナブルで手軽なフィットネスジムが街角に増えるなど、何かにつけて人々のポジティブ志向、健康志向が目立つ世の中になっている。書店に入っても相変わらず健康や自己啓発に関連した本の存在感が強い。

 ポジティブな考え方を持ち健康的な生活を送ることに反対する人はおそらく皆無だろう。しかしこの世のポジティブ志向を少し考え直してみたくなる最新の研究が報告されている。ある種のペシミスト(悲観主義者)は仕事などで高いパフォーマンスを発揮し、悲観的ではありながら自分に自信を持っているというのだ。

 そのクールな悲観主義者は「防御的ペシミスト(defensive pessimist)」と分類されるもので、その特徴は常に最悪の結果やシナリオを想定してことに当たる人物であることだ。シェフィールド大学の研究者、フクシア・シロイス氏によれば、これら防御的ペシミストは物事を悲観的にとらえることで集中力を高めて成功を呼び込むことができるという。


Daily Mail」より

 2008年に発表された研究では、実験参加者にパズルの課題に取り組んでもらったのだが、予想される最悪の成績をイメージした後のほうが解答において高いパフォーマンスを発揮していることが報告されている。

 結果を楽観的に考えてポジティブに物事に対処することも有効ではあるが、楽観主義者の「最後はどうにかなる」という態度が裏目に出て、場合によっては現実を直視しないケースも起り得る。それとは逆に防御的ペシミストの場合、そもそもが最悪の結果を想定しているのでリアルな現実を無視せずに受け入れられ、そのぶん物事の細部を詳細に把握できるため、より客観的で分析的な戦術を講じることができるという。そして実際に高いパフォーマンスを発揮することができて、結果的に自分への信頼感と自信を勝ち得るのだ。

 健康面でも長い目で見れば防御的ペシミストのほうが有利である。それもそのはずで、自分の健康に悲観的であるからこそ、うがいや手洗いも自然に増え、身体に異常を感じればすぐさま病院に行く傾向が防御的ペシミストにはあるということだ。

 確認しておきたいのは防御的ペシミズムは決してネガティブシンキングや心配性ではなく、常に最悪の事態を想定することで高いパフォーマンスを発揮するための“戦略”であるということだ。“ポジィティブ志向”が全盛の世の中にあって、たまには悲観的になってみれば意外な“気づき”がもたらされるかもしれない。

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