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2018.02.27

日本酒の製法なのに日本酒ではない!?「その他の醸造酒」に挑む山形発のスタートアップ

 これまで筆者は、製品紹介を通じて「日本発のスタートアップの在り方」や「中小零細事業者が躍進する方法」を模索してきたつもりである。冬用肌着をお洒落なウェアに作り変えたワシオはスタートアップ精神を持った老舗企業だし、岐阜県関市のナイフ研磨職人松田菊男氏は「スタートアップの道標」と表現すべき人物だ。

 同時に、これらの事業者は首都圏から遠く離れた地方都市に所在するという共通点がある。

 この記事で取り上げる製品の開発者も、地方から全国へ製品を送り出そうと奮闘するスタートアップ企業である。

■日本酒と同一製法の「その他の醸造酒」

「山形県鶴岡市にある日本酒生産業者」と聞けば、誰しもが老舗の蔵元を連想するはずだ。確かに、山形は日本有数の酒どころである。昔ながらの蔵元が多く存在する。

 しかし、WAKAZEは2016年創業の会社である。この業界では「駆け出し」だ。

 そのWAKAZEが、クラウドファンディングサービス『Makuake』にこのような製品を送り出した。ボタニカル醸造酒『FONIA』である。

 これは、日本酒の製法から生み出されたアルコール飲料である。ただし最初に断っておくが、FONIAは「日本酒」ではない。酒を発酵させる段階でハーブや柑橘類などのボタニカル原料を加えているのだが、その工程を踏まえたらこれは「その他の醸造酒」になるのだ。

「酒税法上の区分を確定させるために、FONIAを県工業技術センターに持っていって成分鑑定してもらいました」

 そう語るのは、WAKAZEの稲川琢磨社長である。成分鑑定の結果を、国税庁に報告しているという。

 老舗だろうと新興企業だろうと、各々が好き勝手に酒を作って売るわけにはいかない。海外のクラウドファンディングでは一般家庭向けのビール醸造機が出展されていたりするが、それを日本に輸入してビールを作れば検挙の対象になってしまう。

 だからこそ、酒造メーカーは常に重い責任を自覚していなければならない。専門機関での成分鑑定は、自らの責任を認識しているからこその行いだ。

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