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2018.03.22

〝ゆるいつながり〟の友人や知人を手放したくないのはなぜ?

 年賀状のやりとりしかしていない仲の友人知人がいるという人も少なくないだろうが、SNSなどのコミュニケーションツールの普及で、以前よりも友人知人との“ゆるい繋がり”がキープしやすくなった。決まったパートナーや無二の親友がいれば、あまり得るものがない浅い人間関係は必要なさそうにも思えるのだが、我々が考えている以上に“ゆるい繋がり”が実は重要視されていることが最新の研究で報告されている。

■なぜ人は“ゆるい繋がり”を維持しようとするのか?

 固い絆で結ばれた恋人や一生涯の親友の存在は、充実した人生を送る鍵となる重要な要素だろう。幸いにも最愛のパートナーと無二の親友に恵まれている状況においては、仕事関係ならばいざ知らず、プライベートの交際範囲を広げる必要性は薄いはずだが……。最新の研究では、これまで考えられている以上に人々は“ゆるい繋がり”の友人知人をキープしていることが指摘されている。たとえ恋人や親友がいてもかなりの人は“補欠メンバー”との繋がりを維持しているのだ。

 米ミシガン州・ホープ大学の研究チームは658人の大学生を対象に人的交流の実態を調査している。若い大学生たちの同性・異性を含めた交遊関係を調査したところ、72.9%は少なくとも1人以上(平均6人)の“ゆるい繋がり”の友人がいることが明らかになった。恋人や親友がいる者であっても55.6%が1人以上(平均5人)の“ゆるい繋がり”の友人がいることも判明したのだ。

「人々は恋人や親友との関係を維持するためと同じ種類の努力(定期的にメッセージのやりとりをするなど)を、これら“補欠メンバー”との関係維持のためにも行なっていることが今回の研究で明らかになりました」と研究を主導したホープ大学のレイソン・ディブル准教授は語る。


PsyPost」より

 若い大学生の間では“ゆるい繋がり”の関係を維持することは、ごく普通のことであることが明らかになったのだが、研究チームによれば年齢に関係なくこの傾向は我々の交遊関係に広く見られるものであるということだ。例えば夫に先立たれた未亡人にはたいていの場合、すでに有望な再婚相手がいるケースが少なくないともいわれている。

 しかしながら物事の筋として、例えば恋人がいるのに異性の“ゆるい”友人がいたり、親友がいるのに同性の“ゆるい”友人がいるというのは、ちょっとした“背信行為”のようにも映るだろう。だが驚くべきことに恋人や親友とのメインの関係と、こうした“補欠メンバー”との交流とはまったくの“別腹”であり、両方の関係の間に影響を及ぼすことはないということだ。つまり異性の友人がいたとしても恋人との絆は揺らぐものではないのだ。

 ではなぜ人は“ゆるい繋がり”を維持しようとするのか? そこには進化人類学的な生存戦略である可能性もありそうだ。これらのゆるい友人関係はまさに“補欠”であり、メインの関係が崩れた場合のライフラインを確保する行動だと説明できるのかもしれない。

 研究チームはこれまで軽視されてきたこうした“ゆるい繋がり”の交遊関係が、実は人間関係においてこれまで考えられてきた以上に重要な意味と役割を持っているのではないかと指摘し、今後もさらなる研究を続けていくということだ。

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