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2018.03.05

NECが世界最速毎秒10万件超の取引を可能にするブロックチェーン技術を開発

NECおよびNEC欧州研究所は、取引記録に参加するノード数200ノード程度の大規模接続環境下で、毎秒10万件以上の記録性能を達成する世界最速のブロックチェーン向け合意形成アルゴリズムを開発した。これは、世界規模のクレジットカード取引を支えるシステムとして必要とされる毎秒数万件を超える性能であり、ビジネス用途でのブロックチェーンの本格的な活用を加速する技術と言える。

ブロックチェーンは、複数の参加者がデータの記録と共有を行ない、データの保証や改ざん防止を実行するが、記録速度や参加ノード数の拡張性に課題があった。この課題はブロックチェーンが参加ノード間の合意形成に用いるアルゴリズムに起因するもので、今回、NECは、記録性能、参加ノード数で従来を超える性能を持つ合意形成アルゴリズムを備え、かつ関係者外からデータを秘匿可能なソフトウェアを開発。これにより高速性と安全性の両面で世界一の性能を実現した。さらに、IoTデバイスからの高速参照も可能にしたと同社ではコメントしている。

ブロックチェーンは、参加者がインターネット上でデータの記録と共有を行なうための仕組みで、信頼できる組織や中央サーバを介さなくても、改ざんされていないデータを共有していることを保証できるという特徴がある。現在、ビットコインを始めとする仮想通貨の処理に活用されているほか、セキュアな情報共有の手段として注目を集め、世界各地で証券取引、貿易取引、エネルギー取引、サプライチェーン、公文書管理など多岐にわたる用途での実証実験が活発に行なわれている。

このように大きな注目を浴びる一方、ブロックチェーンには課題もあった。一つは、ブロックチェーンが用いる合意形成アルゴリズムに起因する、記録速度や参加ノード数の限界性だ。ビットコインのブロックチェーンは誰もが自由に活用できるが、毎秒7件の書き込みが性能限界とされていた。
ビジネス向け用途を想定した参加者限定型のブロックチェーンにおいても、参加ノード数が数十ノードを超えると性能が極端に悪化してしまう。そしてもう一つの課題が、データの秘匿性だ。全ての参加者が全ての記録を見ることができるため、個人情報や企業秘密を記録するには支障があるからだ。

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