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2018.04.13

どう喝して部下を動かす行為は、マネジメントを放棄する行為

■連載/あるあるビジネス処方箋

 今回は、人事コンサルタントとして30年以上の経験がある佐藤政人さんを取材した。テーマは、「部下をどう喝する上司」。

 本連載の記事(2月6日掲載)「「部下をどう喝するマネジメント」が意味をなさない理由」の反響が多かったので、今回は人事の専門家に話をうかがった。

 佐藤さんは1961年生まれで、日本電装(株)(現(株)デンソー)、UFJ総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどを経て、2017年から、中央朝日コンサルティング(本社・名古屋市)に勤務。特に人材マネジメント改革や組織風土デザインを得意とする。

 最近は、マクロ環境や若年世代の特徴をふまえたうえで、働き方改革を担う人材を効率的に育てる処方箋についてのコンサルティングや講演などを精力的に続ける。

Q 上司などから、どう喝をされたことはありますか?

 どう喝に近いことをされた経験はあります。以前、勤務していた職場で、30代後半の男性が、コンサルタントとして中途採用で入社してきました。この年齢ならば、ある程度の経験があってしかるべきでしょうね。ところが、経験はゼロで、仕事への姿勢もいいとは思えないのです。アルバイト感覚で仕事をしているようでした。

 私は男性の上司という立場ではありませんが、コンサルタントとしては先輩のつもりです。3か月間の試用期間中に彼に言ったのです。「このままでは、正社員になっても苦労するよ」と。彼は少々、怒っているようでした。

 その後、この部門の責任者である役員と私はこの男性について話し合う機会がありました。私は、「彼は30代後半のコンサルタントとしては即戦力とは言い難い」と言いました。すると、役員は「組織にはデキの悪い人間も必要だろう」と怒り始めます。

 私は、冷静に説明しました。「30代後半である以上、即戦力でもない未経験者は好ましくない。仕事への姿勢にも問題があるから、正社員登用は見送るべきだ」。役員は、おもしろくなかったようです。「何を言っているんだ!」と大きな声で叱りつけ、話をさえぎるのです。採用試験のあり方などにミスがあったことを認めようとはしないのです。

Q 上司に踏み込んで話されたのですね。

 こういうことが前々から繰り返されていることに疑問を感じていたのです。日々の仕事でも、役員は社員たちにどう喝に近い口調で指示などをしていました。大きな声でしかりつけることでしか、部下を動かすことができないようなのです。

 役員ならば、本来は、「何がいけないのか」「どうするべきか」と冷静に深く考えるべきです。ところが、そのような発想すらないようでした。以前、「能力がない人は、自分に能力がないことに気がつく能力がない」という言葉を聞いたことがありますが、まさにその通りですね。

 この部門では、管理職や役員のどう喝に嫌気がさしたのか、中途採用で入社した中堅社員は短期間のうちにほとんどが辞めてしまったのです。

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