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セクハラ問題に揺れるハリウッド、今なお残る〝男社会〟のメカニズム

2018.03.27

 昨年10月から突如勃発したハリウッドの“セクハラ問題”は今年に入っても続々と新証言が登場していっこうに収まる気配を見せない。そしてこの騒動がきっかけとなったセクハラ告発運動「#MeToo」が世界中に拡大する動きを見せている。ではそもそも、これまでのハリウッドとはいったいどんな“男社会”であったのか。

■ハリウッドの“男社会”は20年前から変わっていない

 主に映画業界とテレビ業界という映像に関わる仕事に従事する女性たちの勤務実態を調査したレポート「The Celluloid Ceiling」の最新版(2017年版)が先日リリースされた。

 その中でも最も目立ったデータは、2017年の興行収入が上位の映画制作現場において、重要なポジションに女性が10人以上いた映画はわずか1%に過ぎなかったことだ。一方で制作現場の70%は10人以上の男性を起用している。

「映画業界は女性の継続的な低雇用の改善にまったく取り組んでいません。この過失は、最近のセクハラ問題を裏づけ、きわめて多くの女性のキャリアを切り捨てる有害な業界文化をもたらしています」とレポートの主筆であるサンディエゴ州立大学のマーサ・ローゼン氏は語る。

 2017年に興行成績が良かった250本の映画制作において、監督、脚本家、プロデューサー、エディター、撮影監督などの重要なポジションに女性が占める割合はわずか18%であった。ちなみに1998年では17%であり、女性進出に関してこの20年間ほとんど変化がなかったことになる。


Variety」より

 職種別の女性の割合は、監督が11%、脚本家が同じく11%、エグゼクティブ・プロデューサーが19%、プロデューサーが25%、エディターが16%、撮影監督が4%となる。実は前年の2016年は女性の監督は7%ときわめて低かったのだが、しかしこれが2017年に改善したというわけではなく、単に平年並みに戻ったということのようだ。

 データを分析すると、やはり女性の監督が鍵を握っていることが浮き彫りになっている。女性が監督の制作現場では、女性の撮影監督、脚本家、エディターが起用される割合が顕著に高まっているのだ。例えば女性監督の場合は女性脚本家であるケースが68%と高い一方、男性監督で女性脚本家が起用されるのはわずか8%である。

「映画業界の歴史を見るとこの業界は強制されない限りは変わることができません。映画業界はより多様性を歓迎する組織に生まれ変わらなければならないというプレッシャーを感じているのでしょうか?」(マーサ・ローゼン氏)

 20年以上も旧態依然とした“男社会”であったことが浮き彫りになったハリウッドだが、はたして今後早急に変わることができるのかに注目が集まっている。

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