本格的なオーディオシステムも組める「AT-LP3」だが、今回はボーズのスピーカー「SoundLink Revolve Bluetooth speaker」へダイレクトに接続した。ただし、Bluetooth接続はできないので「AT-LP3」のアナログ端子から有線のオーディオ端子を使い接続。ただし、ワンボディのスピーカーなので、ターンテーブルの近くにスピーカーを設置すれば、配線もシンプルに整えられる。
ワンボディで再生できるボーズの「SoundLink Revolve Bluetooth speaker」と有線接続した
「AT-LP3」で聴いたサウンドは、組み合わせた「SoundLink Revolve Bluetooth speaker」の実力もあり、一般的なオーディオとしては十分なクオリティといったところ。再生方法については「AT-PL300BT」と大きな違いはなく、フルオート再生のため「START」ボタンでトーンアームが自動で曲の頭へ移動して音楽の再生が始まるというもの。「AT-LP3」ならではの楽しみは、アームリフターがあるため手動でレコードの曲位置までトーンアームを動かして針を下ろすという、アナログらしい操作が可能なことだろう。高音質なだけでなく、よりアナログ感を追求するなら「AT-LP3」もアリだろう。
「AT-LP3」と「SoundLink Revolve Bluetooth speaker」による、実にシンプルな再生環境が今どき
以上、人気のターンテーブル「AT-PL300BT」「AT-LP3」によるLPレコード再生という挑戦は、無事終了した。何よりもLPレコードをセットしてアナログで聴くという、体験自体の愉しみがある事を実感した。本格オーディオと呼ぶような再生でなくても、予算数万円で気軽に始められるアナログ再生に、みなさんもぜひ挑戦してみてほしい。
取材・文/折原 一也
PC系版元の編集職を経て2004年に独立。オーディオ・ビジュアルをメインフィールドとし、デジタル機器全般の製品記事を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。
※記事内のデータ等については取材時のものです。