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2018.02.11

パワハラ上司とサイコパシー部下の意外な関係性

 離職の主な理由のひとつに職場で「公平に扱われていないから」という訴えがある。職場の人間関係は一筋縄ではいかない部分も多そうだが、ビジネスリーダーがどんなバイアスを持ちやすいのか、その傾向を知っておいても良さそうだ。

■一般的にリーダーは部下をどう見ているのか

 リーダーの采配に任されている部分が大きい組織では公平な人事評価は確かに難しいのかもしれないし、相性といった根本的な問題もありそうだ。しかしこの機会にリーダーは部下をどう見ているのかを少し確認してみてもいいかもしれない。リーダーシップ研究の専門家であるロナルド・リッジオ氏が「Psychology Today」の記事で解説している。

1. リーダーは鈍感である
 たいていのリーダーは部下たちが何を感じているのか、何を求めているのかについて理解が及んでいない。かつての研究でも、階層が上のリーダーであればあるほど末端の従業員の実態に鈍感になっていることが報告されている。したがってあなたが「公平に扱われていない」と感じていても、それに気づくことはまずないということになる。

2. リーダーは偏見を持つ
 リーダーの多くは自分が人物評価において偏見を持っていることに気づいていない。そのバイアス(偏見)も多岐に及んでいて、自分に好みが似ている者に好感を抱く類似性バイアス(similarity bias)、特徴のある人物に対して基礎評価を加点するハロー効果(halo effect)やあるいは単に好感を持っていることなどがある。

 加えて、上司は仕事に直接関係のない言動でも評価を下すことがある。おべっかやお世辞を言う部下には悪い気分はしないだろう。


Psychology Today」より

3. リーダーは公平であることを求められていない
 組織全体で公正性が厳格に要求されていない場合は、リーダーは一定の業績を満たす限りにおいて自由裁量の度合いが高まる。したがってはじめから公正であることを意識しておらず、気の会う忠実な部下を贔屓にして他を無視したりする。

4. リーダーは部下のことを知らない
 多くの場合、リーダーは単に部下たちは不公平な状態に置かれていることを理解できず、喜んで仕事をしていると考えがちだ。単純に部下の気持ちをわかっていないのだ。

5. 部下の“被害妄想”であるケースも多い
「公平に扱われていない」と訴える従業員は少なくないが、実際にはそのような“差別”はないことも往々にしてある。組織において基本的に人事は秘密が保たれるので“被害妄想”が生まれやすいともいえるのだ。

 ではリーダーにはどのようなことが求められているのか。自分の考えにバイアスがあるという自覚と部下たちの状態をこまめにチェックして“気づき”を得ることに尽きるのだが、そのポイントは下記の通りだ。

・従業員のニーズや懸念に責任を持つこと。従業員を定期的にチェックしてその考え方を理解する。

・公正で客観的であろうと努力を怠らないこと。自身の潜在的な偏見を認識し、報酬の発生と評価基準を明確にする。

・公正性と公平な待遇を重視する組織文化を創造する。

・透明で正直であること。従業員に報奨がなぜ、どのように分配されるのか、なぜそれらの報酬には限度があるのかを知らせること。

 公正な組織は長い目で見れば業績の向上に資するものになるだろう。公正であることを実感できればどの境遇にある社員にもモチベーションが得られる。ビジネスリーダーには自戒が求められる話題だと言えそうだ。

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