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2018.02.07

〝泣ける映画〟がヒットするのはなぜか?

 年末年始に映画館へ足を運んだという人も多いだろうが、映画の醍醐味の最も大きなもののひとつが“心を動かされる”体験だ。感動のストーリーに涙して優しい気持ちになったり、“スポ根”映画で勝利を味わった後にはカラダの動きが機敏になったりと、実際に観賞者の気分を変えてくれる映画について、最新の研究が報告されている。

■映画で潜在的な性質が引き出される

 映画の内容によってはその日の気分がガラリと変わることがあるだろう。最新の研究では映画が政治的立場にまで影響を及ぼす可能性を指摘している。

 米・ジョージア大学のジェフリー・グラス氏とノースカロライナ大学のベンジャミン・テイラー氏による共同研究が先日、学術ジャーナル「American Politics Research」で発表され、観賞した映画の内容と政治的権威主義との関係をさぐった実験が報告されている。

 実験では、291人の大学生に3つの映画のうちのどれか1つを観てもらい、その後に“政治的権威主義度”を測る性格診断テストが行なわれた。3つの映画とは、紀元前480年のペルシア戦争における「テルモピュライの戦い」を描いた戦記スペクタクル映画『300 〈スリーハンドレッド〉』、近未来デストピアSF『Vフォー・ヴェンデッタ』、娯楽アクション・コメディの『21ジャンプストリート』の3タイトルだ。


PsyPost」より

 国家や組織などの構成員は基本的には全体のために奉仕すべきであると考える“政治的権威主義”の度合いを測る診断テストで出される問は、例えば下記のようなものだ。

・子どもにとって最も身につけるべき大切な修養は何か。(下記から選べ)

 独立心、目上の者を敬うこと、従順さ、自信、好奇心、行儀良さ、思慮深さ、正しい言動

 こうした問いに加えて、国家、抗議活動、移民、徴兵制などへの立場を明らかにする質問が出題された。

 収集した診断テストのデータを分析した結果、『300 〈スリーハンドレッド〉』を観賞した学生の権威主義度が高まっていることが示唆されることになった。そして『Vフォー・ヴェンデッタ』を観賞した学生の反権威主義度もまた高まっていたのだ。コメディの『21ジャンプストリート』を観た学生はコントロールグループとして実際に両グループの中間に位置していた。

「映画は潜在的な性格を引き出す力を持っており、重要な政治的問題に関する意見に影響を及ぼします。ここから言えることは、私たちはメディアから提供されるメッセージについて常に批判的に考えるようにしなければならないということです」とテイラー氏は語る。映画はもちろん、メディアのコンテンツからも政治的な影響を被っているのは事実であり、我々は常にそのことを意識していなければならないのだ。

 もちろんその映画がどれくらい楽しめたのかで影響力も違ってくるし、観賞する側の好みの違いもあるのであくまでも“傾向”の話にはなるが、“プロパガンダ”という言葉は今日でもまだまだ効力を持つ言葉であることが再確認できる話題と言えそうだ。

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