
これは古の骨董品か、それともファンタジー映画の世界から落ちてきた招待状か。見たこともない個性的なデザインに目を見張るこの腕時計は、滋賀の琵琶湖湖畔にある時計工房「vie(ヴィー)」に『大人の逸品』が依頼して製作した作品。
真鍮のケースと栃木レザーによる個性的なルックスは、見るものにインパクトを与える。
ヴィンテージのような風合いを放つケース素材には真鍮を採用し、いぶし加工や槌目仕上げを施すことで、長い時を経て目の前に現れたかのような錯覚に陥る。文字盤には真鍮を曲げて表現された数字が黒檀の上に並び、表面から裏面まで見通せるスケルトン仕様で、手巻き式のムーブメントが動いているのが見える。
裏からもムーブメントが見えるスケルトン仕様。絶え間ない動きに見とれてしまう。
ベルトはミモザの樹皮から抽出したタンニンでなめしたという栃木レザーだ。
すべてハンドメイドで製作され、温かみのあるデザインの文字盤と精緻なムーブメントの対比は、まるで魔法のアイテムのようだ。