
モツを快感にまで昇華させる料理に土下座。武蔵小杉『M』の評価
オヤジス度 ★
エルドラ度 ★★★
オヤジナリティー ★★★
今回は、料理がムチャクチャうまかった呑み屋!
なにがうまかったってモツがとにかくうまかったんだけど、もうこの連載で「モツ!!」なんていったらモツ焼きかモツ煮込みの話だと思うでしょ?
ところが違うんだよ〜。あ、もちろんモツ鍋でもない。
これがなにかっつうと、もちろんモツ煮込みもメニューにあったんだけど、衝撃受けたのがモツを使った中華!!
まぁモツを使った中華ってけっこうあるじゃない。有名なのは、ハチノスの冷菜とかさ。横浜の日ノ出町にもモツを食材によく使う、有名な呑める中華料理屋あるしね。あ、最近東京に進出してきた名古屋の有名台湾料理屋にもウマイヤツなるよね、コブクロとか。
でもそれとも違うのよ。もうね、食べた瞬間、とにかくその旨さを脳が早く言葉として発したくなったらしく、“うまい”の“う”は省略しちゃって思わず、
「まっ!!」
ってジャイアントロボみたいな単語が口から飛び出るほどうまかった!
場所はウチの近所の、川崎は武蔵小杉と新丸子の間あたり。それが『M(仮名)』。前々から時々その店の前を通り掛かっては、外に飾ってあるメニューとか見て気にはなってたんだけど、ちょっとオレの普段呑み予算よりは酒も料理も高価格帯なんですよ。
それでついつい数年間も行きそびれてたんだけど、ウチの近所の呑み&サウナ仲間のT氏と飲んでて、酔った勢いで価格帯のことなど気にするのも忘れて、3軒目の店として入った。
いや〜入ってよかった!!
“モツ”なんてつうと、だいたいはオトッツアンが「ウィ〜ッ」なんてつって呑んでる蛍光灯照明のジャンバー酒場を連想するたろうけど、この店の内装は普通の小ぎれいな居酒屋。T氏とカウンターに座り、メニューを見ると、この店の名物は、モツとというかメニューでの表記“ホルモンの朝締め刺身”!
うわ、これ絶対うまいよ! でもホルモンの刺身って、今、衛生的に保健所とかうるさいんだよな〜なんてと思いつつよーくメニューを見ると……。