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2018.02.03

マッチングアプリの普及で人間の恋愛観はどう変化する?

男女を結ぶマッチングアプリ。この恩恵は、生活や経済活動の全領域まで広がると直感。そこで、消費社会研究家の三浦展さんにマッチングの未来像を伺った。

「手に入らなかったものが見つかる世界」

 マッチングアプリの進化で、これから人間の恋愛観はどう変化していくのだろうか――。

「今、恋愛や結婚を目的としたアプリが流行しているのは、リアルな世界で男女が平行線をたどっているからだと感じます。経済力を身につけ、男性に家事を期待する女性も増えましたが、男性の中には、やさしくて料理が得意というタイプの女性を求める人も多い。互いに、自分の周囲には理想の相手はいなくとも、遠い地域や外国にはいるかもしれない。ですから今後、婚活アプリは、よりグローバル化していくと考えられます」

 近未来の恋愛アプリについても、三浦さんはこう予想する。

「日本人の恋愛への欲求がどんどん低くなっているようにも感じます。ですから、映画『ブレードランナー2049』のように、バーチャルセックスフレンドをマッチングするアプリが登場するでしょうね。そうなると、生身の人間同士の恋愛が、現代におけるLPレコードを聴くような趣味になる可能性もあります。現実はあくまでダウンロードがメインで(笑)」

 確かに、ここ20年ほど離婚率も高くなっている。その結果、疑似家族を求める動きも高まりそうだ。

「シングルマザー同士、老若男女が同居するシェアハウスがその代表格でしょう。管理人が緩やかなマッチングを行ない同じ家に住む。これらはある種、疑似家族的ともいえます。このようなコミュニティーは増えていると感じます」

 マッチングアプリは、ビックデータ化したものの中から、個人に最適な“解”を導くもの。『メルカリ』などのフリマアプリや、民泊アプリの『Airbnb』なども、広い意味でのマッチングだ。

「マッチングというのは、早く欲求を満たしたいというニーズを満たし、今後も消費率は増えていくでしょう。人間、便利さに慣れてしまうと、それが当たり前になってしまうものです」

 企業のマーケティングからこぼれ落ちたマニアックなものが、個人のニーズと結ばれる。個と個がアプリでマッチングされ、広くつながっていく世界ができている。

「プロのファッションアドバイザーが洋服のコーディネートを組んでくれるアプリも登場しました。これは、特殊な能力を持った個人のスキルをデータ化し、情報サービスとして提供するひとつの例です。それも今後はAIに代わっていくのでしょうね。すでに、AIが好みの音楽を選び、かけてくれるサービスが登場しています」

三浦展さん
社会デザイン研究者
三浦 展(あつし)さん
1958年生まれ。一橋大学社会学部卒業。消費社会、家族、若者、階層、都市などの研究を踏まえ、社会デザインを提案。著書に『第四の消費』などがある。

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